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自動運転近づく山手線、JR東日本副社長の手応え

自動運転近づく山手線、JR東日本副社長の手応え

山手線の自動運転に向けた試験。万が一の事態に備え運転士が控えた

JR東日本は山手線の営業時間帯で自動運転の導入に向けた試験を報道陣に公開した。最新車両「E235系」1編成を用いて山手線外回り(1周34.5キロメートル)を2周した。自動運転の導入に向けた技術開発を進めており、2025―30年ごろ山手線などに自動列車運転装置(ATO)の導入を目指す。

試験では実際の営業列車と同様、前後に列車が走行している環境で加速や減速など、自動運転に必要な運転機能や乗り心地、省エネ性能などを検証した。乗客は乗せず、万が一の事態への対応として運転士が控えた。

同社はドライバーレス運転の実現を目指し、ATO開発を進めている。自動運転の導入に向けては18年度から山手線で終電後にATOの試験を行い、その後も車両制御の試験などを検証してきた。市川東太郎副社長は「順調に試験を進めることができた。乗り心地などをブラッシュアップしたい」と述べた。

日刊工業新聞2022年2月28日

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