JR東日本が実用化へ、「水素ハイブリッド試験車両」の仕組み
JR東日本は水素を燃料とする燃料電池と蓄電池を電源とするハイブリッドで走る試験車両「HYBARI(ひばり)」を報道公開した。3月下旬から南武線(川崎―登戸)などで走行試験を始め、車両性能や水素消費量測定などを調べる。開発費は約40億円。2030年度までの実用化を目指す。
HYBARIは2両編成。水素タンクを固定バンドでユニットフレームに5本固定し、1ユニットにした。2号車の屋根上に4ユニット搭載し、合計20本の水素タンクを搭載した。1回の水素充填で約140キロメートルの走行が可能。
車内にはエネルギーフローを表示する車内情報表示器を1号車と2号車に1台ずつ設置した。同社研究開発センターの大泉正一所長は「クリーンな電車としてこれからの時代を担えれば」と述べた。
日刊工業新聞2022年2月21日