中東に全長140km超高圧海底ケーブル、住友電工が200億円の受注に結びつけられた理由
住友電気工業は韓国・サムスンC&Tからアラブ首長国連邦アブダビ国営石油(ADNOC)向けの超高圧直流海底ケーブルを受注した。中東地域で初の超高圧直流送電プロジェクト(ルート全長約140キロメートル)向けに、業界最高電圧クラスの住友電工製400キロボルト直流架橋ポリエチレン絶縁(XLPE)ケーブルを納める。
2022年度中に着工し、25年に完工予定。受注額は約200億円。
ADNOCとアブダビ国営エネルギーが、九州電力送配電、キューデン・インターナショナル、韓国電力、フランス電力と共同で特別目的会社を設立し、実施するプロジェクトの一環となる。サムスンC&Tとベルギー・ヤン・デ・ヌルに、ケーブルとコンバーターの設置が発注されていた。
住友電工は世界トップレベルの技術力、国内外で多数の超高圧直流ケーブルを受注・完工してきた実績が認められ、受注に結び付けたとしている。
日刊工業新聞2022年2月15日