金属加工メーカーがベトナムでカフェを運営する理由

帰国後の研修生の就労の場にも

 スズキプレシオン(栃木県鹿沼市)は、ベトナムで運営するカフェの2号店を高島屋に出店する。ホーチミン市で2016年夏頃に開業予定の百貨店「ベトナム高島屋」(仮称)に入る。食料品売り場に約10平方メートルの販売コーナーを構え、ロールケーキや焼き菓子の「マカロン」などを販売する。

 金属加工会社のスズキプレシオンは14年12月、東南アジア市場の情報収集などを目的に、日系飲食店などが集まるホーチミン市1区にカフェ「ドラフェ」を開業。コーヒーやスムージー、軽食などを提供し、有名店出身の日本人パティシエが作るケーキが評判を呼んでいた。

 同社ではこのカフェを栃木県鹿沼市の本社工場で技能実習などを終えたベトナム人研修生の帰国後の「就労の場」としても活用しており、現在2人の元研修生がカフェ運営に携わっている。

 鈴木社長は「ベトナムでの飲食店事業はあくまでも現地とのつながりを模索するなかで生まれたもの。具体的な事業計画はないが、この飲食店事業で得たノウハウなどをベースに、東南アジアでスピンドル販売に挑戦したい」と話している。

 スズキプレシオンは1961年創業の金属加工会社。チタンなどの難削材加工を得意とし、内視鏡手術用の医療器具製造を手がけるほか、自社製スピンドルの北米販売なども展開している。

日刊工業新聞2015年12月25日中小企業・地域経済面
日刊工業新聞電子版

神崎 明子

神崎 明子
12月27日
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スズキプレシオンは医療分野への参入に成功して注目されていることから以前、取材したことがありますが、ベトナムでカフェを運営していたとは全く知りませんでした。TPP参加国でもあるベトナムには日系企業の進出が加速するとみられるだけに、今後が楽しみです。

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