これからのコンビニはチルドが命!セブンは1店舗当たりの売り上げが5%占める

食感向上、海鮮系もOK、商品開発に拍車。ファミマは中食の抜本改革へ

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セブン―イレブンの岩手工場北上センター
 これからコンビニ商品開発のカギはチルド(3―8度)温度帯―。従来の弁当や総菜が18度前後の温度帯で配送・販売されるのに対し3―8度という低温度帯で配送、販売されるのがチルド弁当や総菜だ。売り場では一見、違いが分からないが、ちゃんとチルド帯で温度管理され販売されている。セブン―イレブン・ジャパンがチルドの弁当や総菜の日販約4万円という規模になっているし、ファミリーマートもチルド帯の製造に本腰を入れるため工場の再編にも乗り出す。コンビニの新時代はチルドの商品に向かっている。

 チルド弁当や総菜って何だ?という疑問がある方におさらい。チルド弁当は配送や販売の温度帯を低温度で持続するため、菌数の増加スピードが遅く、この結果、日持ちがする上、保存料にも頼らずに済む。これまでご飯はチルド帯で保存すると糊化しておいしくなくなってしまったが、それも「イノベーションで解決した」(井阪隆一セブン―イレブン社長)という。

 加えて野菜などもシャキシャキとした食感が味わえるし、半熟のタマゴが使えるなど、定温ではできなかった調理方法や食感が味わえる。セブン―イレブンは数年前までこのチルド帯の商品数が少なかったこともあり、チルドの弁当や総菜を1店あたりが1日に販売する金額が2万3000円程度だった。

 だが、ジワジワと拡大、今(15年3月末)では3万8400円とほぼ倍増だ。セブンの1店あたりの1日の全体の販売金額が約65万円だから、チルド系の中食の売上高比率はもはや5%以上だ。チルド系の商品が増え、売り上げを伸ばしていることから、売り場も増設々の状態だ。

 一方、ローソンや、ファミリーマートももちろん、力を入れており、なかでもファミマはチルド系中食の抜本的な改革に乗り出す。というのも従来、一つの工場でチルド、定温の弁当や総菜を製造する体制だったが、チルドと定温の工場を分けて集中的に生産する体制を整えるというのだ。集中して製造することで効率化することもあるが、チルド拡大に向け体制を整備するのが狙いとみられている。

 チルドの中食は劣化が遅く、消費期限も定温の中食に比べ1、2日程度伸びることから、加盟店側も廃棄ロスを減らせる。外食産業と戦いシェアを奪取しなければ今後の成長は見込めないコンビニ業界。チルド弁当や総菜の進化は必然だ。

ニュースイッチオリジナル

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コンビニ弁当もチルドで新たな息吹が吹き込まれるか。

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