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プロジェクター市場が熱い!キヤノンMJ、推進チーム設置し販売代理店を開拓

プロジェクションマッピングやオフィス用途など
プロジェクター市場が熱い!キヤノンMJ、推進チーム設置し販売代理店を開拓

5000ルーメンの高輝度プロジェクター「LX―MU500」

 キヤノンマーケティングジャパン(MJ)が、プロジェクター市場の深耕を加速する。2016年をめどに、音響・映像(AV)機器の技術やノウハウを持つ販売推進チームを設置。AV機器を中心に扱う販売代理店の開拓を進める。合わせてマーケティング部隊も増強する。ネットワークカメラ・プロジェクター事業で現在数十億円規模の売上高を、17年12月期に100億円に引き上げる。

 プロジェクター市場はショールームで販売促進情報などを映し出す用途や、建物などに映像を投影するプロジェクションマッピングの盛り上がりなどにより、需要が伸びている。キヤノンMJでも今年に入り四半期ごとの販売台数が、前年同期比で約4―8割増で推移。年間では前期比1・5倍にも届きそうな勢いだ。

 16年以降も市場は伸びると予測され、専門の販売チームを増強する。合わせて映像コンテンツを制作したり配信したりするコンテンツホルダーとの連携を強化し、製品からコンテンツ、配信まで一貫して提供できる体制を整える。

 市場の盛り上がりを受け、キヤノンも製品ラインアップの拡充を進める。16年1月下旬には、明るさが5000ルーメンの高輝度モデル「LX―MU500」など、計2機種を投入。さらに16年は、フルハイビジョン(FHD)の4倍の解像度を持つ4Kプロジェクターを市場投入する計画だ。プロジェクションマッピングやオフィス用途など、幅広く訴求していく。
日刊工業新聞2015年12月25日 電機・電子部品・情報・通信面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
プロジェクターは従来ビジネスやホームシアターなどのイメージが強くありましたが、プロジェクションマッピングの流行により活躍の場がぐんと広がった印象です。小型や高解像度など、種類も豊富で面白くなってきました。

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