東京商工リサーチ（ＴＳＲ）がまとめた２０２２年に創業１００周年を迎える国内企業は、全国で１３３４社あることが分かった。これにより２２年に創業１００年超となる老舗企業は全国で４万７６９社になる。

創業１００年になる企業で売上高トップは旭化成。そのほか東邦ガス、東急、フジパン（名古屋市瑞穂区）など業界を代表する企業が名を連ねる。

業種別では製造業が３３５社（構成比２５・１％）で最多。小売業の２３３社（同１７・４％）、卸売業の２１６社（同１６・１％）、建設業の１９７社（同１４・７％）と続く。地区別では関東の４４８社（同３３・５％）で最多。近畿が２３５社（同１７・６％）、中部が１７２社（同１２・８％）の順だった。

また、創業５０周年を迎える企業では、ファナックや伊藤忠テクノソリューションズ（ＣＴＣ）、キグナス石油など全国で２万７３０７社ある。

一方、最も古い５０周年、１００周年単位の周年企業は１６２２年（元和８年）創業の「樋屋奇応丸」で知られる桶屋製薬（大阪市北区）で、創業４００周年。１６２２年に「奇応丸」を創薬し、１８３７年（天保８年）に大塩平八郎の乱で建物が焼失した歴史も持つという。

同調査はＴＳＲの企業データベース（約３３０万社）から２２年に周年を迎える企業を抽出・分析した。