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金属や木材など不要な異物を見分けます。「リサイクル分別ロボット」製品化へ

金属や木材など不要な異物を見分けます。「リサイクル分別ロボット」製品化へ

リサイクル分別ロボット

FUJIは道路の改修や建物の解体で出るがれき類のリサイクル用に、金属や木材などの不要な異物を人工知能(AI)で画像認識して仕分ける「リサイクル分別ロボット」を開発し、リサイクル工場で実証実験を始めた。2022年秋まで実証実験を続け、結果を改良につなげて早期の製品化を目指す。

実証実験は、インフロニア・ホールディングスグループの前田道路(東京都品川区)の名古屋合材工場(愛知県みよし市)で始めた。コンベヤー上を流れてくるがれき類の中から、リサイクルできない異物を除去する。

異物は形状や色などの外観が不特定で、通常のシステムでは識別がしにくい。AIにリサイクルできる有価物の外観を学習させ、識別を可能にした。ロボットは、通常は人が取り出している重さ数キログラムまでの異物を、人と同等の作業速度で取り出せる。

道路のアスファルトや建物のコンクリートなどのがれき類は、資源を有効利用する観点から分別して再利用される。施工後の強度維持のため異物除去は必須の作業だが、現状では人手に頼っている。

日刊工業新聞社2021年12月28日

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