Z世代だけでなくビジネス利用も可能に!? 進化する無料リンクまとめサービス

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インスタグラムやツイッターといったSNS、ユーチューブ、商品紹介ページの利用者が、自分のアカウントを一つにまとめられる無料のウェブサービスが、機能を拡大している。これまでは芸能人や有名人、Z世代と呼ばれる11-25歳の個人を中心に利用が広がってきたが、多機能化によって課金型のビジネスや企業による利用も活発化する可能性がある。国内外の企業が提供する主なリンクまとめサービスから、ビジネスとしての可能性を展望する。

草分け的存在のLinktree(リンクツリー)

視聴者がどこにいてもLinktree(リンクツリー)を利用して、重要なコンテンツをすべて見つけられるようにします―。リンクツリーの公式サイトにはこう書いてあり、「最新のビデオ、記事、レシピ、ツアー、ストア、Webサイト、ソーシャル投稿への出発点」(公式サイト)だという。

リンクツリーは海外発のサービスで英語により提供されているが、日本でも個人から企業まで利用者がいる。同サービスはリンクまとめが数秒で作成でき、コンテンツを簡単に管理できるのが特徴だ。海外ではアーティストのセレーナ・ゴメス、NBAのLAクリッパーズなどがマーケティングに利用していることでも知られる。

Z世代中心に49万人が利用するリットリンク

プロフィールサイトやコミュニティSNSを開発・運営するTieUps(東京都渋谷区)は21日、プロフィールサイト「lit.link(リットリンク)」ページ内に自分の好きなアーティストのプレイリストを埋め込む「MUSICリンク」機能を追加した。追加した「MUSICリンク」機能は、ページにユーザーが好きな曲を埋め込むことができる機能。「アーティストであれば自身の曲を埋め込めるが、一般の人が好きな歌手の曲を自分のサイトに入れることも可能」(同社広報)。

リットリンクは2021年1月にサービスを開始し、アプリをインストールせず、 LINE(ライン)アプリ上で編集から公開まで行える。タレントやインフルエンサーだけでなく、アーティストやクリエイターなど幅広い利用者がいる。ユーザー数は12月27日現在、49万人を突破した。

サイバーエージェント子会社が11月に立ち上げたブリンク

サイバーエージェント子会社のCAM(東京都渋谷区)は23日、同社が運営するリンクまとめサービス「Blink(ブリンク)」に、ユーザーからリンク作成者へメッセージを送れる機能「Blink Plus(ブリンクプラス)」を追加した。新機能を活用することにより、リンク作成者とユーザー間でコミュニケーションがとれる。リンク作成者は投稿されたメッセージや画像を管理でき、気に入った投稿だけをブリンクのページに表示することが可能。さらに無料でもコメントや画像の投稿ができるが、リンク作成者へ届くコメントを目立たせられる「プレミアムコメント」という有料のコメントを選択することもできる。

ブリンクは、同社が11月にサービスを開始。リンクをまとめるだけでなく配色や画像のレイアウトを簡単に変更することで、他者と差別化したオリジナルのリンクまとめページを作成できるのが特徴だ。アイドルをはじめ芸能人や、飲食店や美容院、ECショップなどが利用している。

ブリンクは一部機能を有料化

CAMの新規事業責任者でサービスの責任者でもある谷川直哉氏は、同社がリンクまとめサービスを始めた背景について「ファンにとっては、フォローしているタレントやインフルエンサーのアカウントが複数のSNSに散在しているため、チェック漏れが出てくる。1つにまとめれば、ファンとタレントなどの作成者双方にメリットがあるのではないかと考え、参入した」と説明する。

今回、「これまでのリンクまとめ(他社サービス)は作りきりが多かったが、リンクをまとめるという機能にプラスアルファとして新機能を実装した」(谷川氏)。谷川氏は今後について、「メーンターゲットはタレントやインフルエンサーだが、飲食店や企業やビジネスパーソン、新卒採用などにもニーズを見込んでいる。企業情報をまとめるニーズもあるのではないか」と話す。

この他にも複数のリンクまとめサービスがあるが、ターゲットユーザーや、どのような追加機能を持たせるのかによって各サービスの特徴がより明確になっていくことが予想される。加えて、サービス提供事業者が機能を拡張していけば、企業がマーケティングとしてリンクまとめサービスを活用する幅が広がっていくことになるだろう。(取材=宮里秀司)

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