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新国立競技場のデザイン決定!来春、一足早く建築家・隈研吾氏の世界へ

西武鉄道が観光列車「旅するレストラン至福の52席」を4月から運行
新国立競技場のデザイン決定!来春、一足早く建築家・隈研吾氏の世界へ

内装のイメージ

 西武ホールディングス(HD)は、傘下の西武鉄道で全席レストラン車両となる観光列車の運行を2016年4月に始める。車両は4両1編成の4000形をベースにリメーク。外観、内装のデザインは建築家の隈研吾氏が手がけ、沿線の代表的観光地である秩父をモチーフに、外観は荒川の水の流れを表現。内装の一部に沿線の伝統工芸品や地場の木材を使用する。3両目にはオープンキッチンスペースを設けるなど、全席で食事をしながら列車の旅を楽しめる。

 名称は「西武旅するレストラン至福の52席」。4月17日デビューで2月1日から予約を開始する。運行区間は池袋―西武秩父間や西武新宿―本川越間で、臨時列車として休日を中心に年間100日程度運行する。車内には演奏会や映画上映会、結婚式や披露宴なども開催できるスペースを備え、貸し切り運行などにも対応する。
日刊工業新聞2015年6月17日生活面記事を加筆・修正
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
ようやくデザインが決まって良かったです。個人的には隈研吾さんのA案が好みでした。隈氏は12年に『場所原論』という本を出版している。本書では「場所」には元々、その土地固有の建築材料、技術が存在し、独自の景観、文化を育んできた。だが、20世紀はコンクリートと鉄で作られた、いわば「物」としての建築が横溢(おういつ)し、「場所」の破壊が進んだ。こうした中、「場所」としての建築へ回帰するきっかけが東日本大震災だと主張している。隈氏は1964年東京オリンピックのオリンピック建築を見て、建築家を志したといわれている。神宮外苑をどのような「場所」へ回帰してくれるのか楽しみだ。

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