ファナックが「緑色」に込めた思い

人とロボット協調時代へゴーサイン

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トレードマークの黄色だが安全性を表す
 ファナックは安全機能を高め人との共同作業を可能にした「緑のロボット」を4月に発売する。昨春発表した試作型の可搬質量を引き上げ、自動車の内装や装置の組み付けを行う艤装(ぎそう)工程などで生じる各種重筋作業に対応。作業者の負担を軽減するほか、ロボットならではの自発的動作などにより効率向上、省人化にも寄与する。
 重筋作業に対応する協調ロボットを一般発売するのは業界初とみられ、ロボットの活用幅を広げる新たな流れを生みそうだ。「自動車のみならず一般機械、電気・電子など幅広い分野で活躍できる」(稲葉清典専務)としている。
 緑のロボットは、試作型で3キログラムとしていた最大可搬質量を改め、大幅に引き上げる。昨春発表して以来、自動車業界を中心に多くの企業から問い合わせを受けており、こうした見込みユーザーの声を反映させた格好だ。可搬質量の具体的数値は明らかにしていないが、艤装など重筋作業向けの仕様を予定する。
 艤装工程では上方からつるすアシスト装置で作業者の負担を軽減するのが一般的だが、ロボットはワークのつかみ取りなどを自発的に行えるため効率化、省人化が可能。また工作機械の組み立て、各種物流業務などでも導入を望む声は多いという。
 センサー技術により、人などと接触するとただちに停止する仕組み。柵を設けず、人と同じ空間で稼働ができる。独安全規格の第三者認証も取得した。電子部品関連の引き合いも多く、低可搬タイプを含めて順次ラインアップを拡充する方針だ。
 同社のロボットは黄色で知られているが、稼働する工場内で従来型と区別できるよう、緑色の樹脂系カバーで本体を覆い、安全性を強調する。

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