ネコもアルツハイマー病…脳に原因物質凝集、ヒトと同じ病変
東大など発表
東京大学大学院農学生命科学研究科のチェンバーズ・ジェームズ助教や中山裕之教授らは、年老いたネコの脳でヒトのアルツハイマー病と同じ病変が作られることを明らかにした。死亡後のネコの脳を分析。老齢のネコでは、脳内に同疾患の原因となるアミロイドベータ(Aβ)やタウたんぱく質の凝集が起き、記憶をつかさどる脳の神経細胞が脱落することを突き止めた。
アルツハイマー病は高齢者に認知症を起こす疾患で、患者数が世界中で増えている。ネコの脳を利用してAβとタウたんぱく質の関係を明らかにすることで、疾患の治療法の開発につながる可能性がある。
京都府立医科大学、麻布大学、大阪市立大学との共同研究。成果は国際科学誌アクタ・ニューロパソロジカ・コミュニケーションズに掲載された。
アルツハイマー病は高齢者に認知症を起こす疾患で、患者数が世界中で増えている。ネコの脳を利用してAβとタウたんぱく質の関係を明らかにすることで、疾患の治療法の開発につながる可能性がある。
京都府立医科大学、麻布大学、大阪市立大学との共同研究。成果は国際科学誌アクタ・ニューロパソロジカ・コミュニケーションズに掲載された。
日刊工業新聞2015年12月17日 科学技術・大学面