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佐賀県、海洋エネの産学官組織「J☆SCRM」を発足

佐賀県、海洋エネの産学官組織「J☆SCRM」を発足

吉田 哲雄氏

 佐賀県は産学官組織「佐賀県海洋エネルギー産業クラスター研究会(J☆SCRM、ジェイスクラム)」を発足した。洋上風力発電や潮流発電など海洋エネルギーの普及を金融機関を含む産学官が連携して進めるのが目的。66機関、約100人で構成する。今後、年2回程度研究会を開き、実用化を目指す。

 J☆SCRMの会長には建設機械メーカーのワイビーエム(佐賀県唐津市)の吉田哲雄会長が就任した。事務局は佐賀県新エネルギー課が務める。名称について山口祥義佐賀県知事は「スクラムはラグビーのように前に進むしかない。強い思いの中に新しい時代への切り札がある」と意気込む。

 佐賀県は、佐賀大学が海洋エネルギー研究センターを持ち、唐津市加部島沖が国の実証フィールドに選定されるなどの地域特性を持つ。
日刊工業新聞2015年12月18日 中小企業・地域経済2面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
副会長の一人には東大名誉教授で、造船関連教育に定評のある長崎総合科学大学の木下健学長が就きました。まず県内で体制固めをするのは大事だと思いますが、先々では広域連携も必要になるはず。隣の長崎県との「スクラム」にも注目しましょう。

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