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福岡県、庁内敷地に商用水素ステーションを開所

 福岡県は県庁敷地内に福岡市内で初となる商用水素ステーション(写真)を開所した。料金は満タンで約5000円。充填時間は3分程度。トヨタ自動車の「MIRAI(ミライ)」の場合、満タンで約650キロメートルの走行が可能という。予約なしで平日利用できる。走行データの提供は必要ない。岩谷産業が運営する。

 福岡県によると福岡都市圏では福岡市東区、同西区、大野城市、志免町などで水素ステーションの開設計画があるという。県は産学官で燃料電池車(FCV)の普及と水素ステーションの整備を推進している。


16年3月には西部ガスが水素ステーション完成目指す


日刊工業新聞2015年9月28日 自動車面

 西部ガスは福岡市東区に同社初の水素ステーション「東浜水素ステーション」を着工した。都市ガスを利用して水素を製造するオンサイト方式の商用は九州初。一般の燃料電池車(FCV)や水素製造機能を持たない水素ステーションに水素を供給する。運用開始は2016年3月を予定している。

 東浜水素ステーションの場所は西部ガスの旧福北工場内。敷地面積1300平方メートル。建設費は約7億円。他のステーションへの供給には専用の容器を使う。同社はステーションの運用開始に合わせてトヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」2台を導入する。
日刊工業新聞2015年12月15日 中小企業・地域経済1面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
水素社会化で先行している福岡。ステーションが増えることで、企業の呼び水になることでしょう。

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