中小企業の人手不足がより深刻に。日銀短観、92年5月以来の「需要超過」水準

新卒採用難しく下方修正

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東商の合同説明会
 採りたくても採れない-日銀が14日発表した12月全国企業短期経済観測調査(短観)では企業の人手不足が鮮明になった。特に中小企業は採用が難しいため、年度の新卒採用計画を下方修正する事態に追い込まれている。

 雇用判断DIは人員の過剰から不足の割合を引いた指数。マイナスになるほど人手不足感が強く、需要超過傾向になる。
 
 今回調査では、大企業から中小企業までを含めた全規模合計では製造業がマイナス9、非製造業がマイナス25、全産業がマイナス19。いずれもバブル末期の92年5月調査以来の水準になり、需給の逼迫が鮮明になった。

 影響が色濃く出たのが2015年度の採用計画だ。大企業は9・7%増で前回6月調査に比べてほぼ横ばい、中堅は1・1ポイント高まり6・7%増。一方、中小企業は4ポイント減り、3・6%増にとどまった。「人手不足と矛盾する結果に映るかもしれないが、採りたくても採れずに計画を下方修正している」(日銀)。

 16年度の新卒採用では大企業が8・1%増を計画する。中小企業も8・9%増を計画するが、15年度の計画の推移を見る限り、容易ではない。人手不足感が強まる中、中小企業の経営者は頭を悩ましそうだ。

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栗下直也
デジタルメディア局DX編集部
記者

中小企業が、売り手市場の中、学生に選んでもらうには企業側の情報発信や工夫も大事でしょう。

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