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エコな「デロリアン」が来月に走る!映画のシーンを彷彿

日本環境設計が古着から作った燃料で
 1980年代のヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する「デロリアン=写真」が16年1月、公道を走行しそうだ。映画のようにタイムスリップはしないが、古着から作った燃料で走行するエコカーとして現代の日本に登場する。

 古着の燃料化技術は日本環境設計(東京都千代田区)が開発した。衣服を原料の綿とポリエステルに分解し、綿をエタノールにして走行の燃料にする。ポリエステルは衣服の原料として再利用する。化石資源の投入が減るので、再生ポリエステルで作った衣服は二酸化炭素(CO2)排出量を半減できる。

 デロリアンはナンバープレートを取得見込みという。150社と古着や樹脂製品の回収で連携しているという。同社の岩元美智彦社長は「デロリアンで回収を呼びかける打ち合わせに行く」と話す。
日刊工業新聞2015年12月11日 環境面
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
映画で生ゴミを燃料にタイムスリップするシーンがありました。10日から始まったエコプロダクツ展ではデロリアンと一緒に記念撮影できる企画があり、長蛇の列でした。衣服は大まかにポリエスエル80%、綿20%の配合だそうです。同社の技術でポリエステルは新品の材料と同じ品質まで再生するので、衣服にしてもリサイクル品みたいな感じはしないそうです。北九州市に大規模なリサイクルプラントを建設中だそうです。

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