タマネギの皮で繊維を染めた「オニベジ」とは!?

開発した小松精練、スポーツ衣料向けなどに提案し「想像以上に好評」

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化学染料だけでは表現できないナチュラル感をつくりだす
 小松精練は、国産タマネギ外皮の色素(ケルセチン)を活用し、環境にも配慮した合繊素材「オニベジ」を開発し、2014年夏から提案を始めた。ファッション衣料やスポーツ衣料、生活関連商品向けなどに展開。国産タマネギ外皮の色素をベースに、他の天然色素とブレンドするなどして完成した。天然色素を約50%配合し、化学染料だけでは表現できないナチュラル感を作り出せる。染色加工時における排出液は化学染料のみに比べて環境や生態系に優しい。

 従来はナイロン素材に限定された技術だったが、要望の高かったポリエステル素材に対する付着を実現し、2015年3月から販売を始めた。天然成分は従来の6種類から22種類に拡大し、36色のカラーで展開する。

 今春に東京・南青山で開いた同社の展示会では、来場者からバリエーションが広がることに対して反応が良く、中山大輔常務は「想像以上に好評だ」と喜ぶ。

 色素に用いる天然成分はブレンドせず、それぞれの天然成分を単独で用いる。織物や編み物、薄地、厚地、伸縮性のある素材を含め、あらゆる合繊ファブリックでの表現が可能だ。タマネギ外皮に含むポリフェノールの一種であるケルセチンをはじめ、配合される天然成分により、抗菌防臭や消臭の特性を持たせた。ユニークなネーミングも生かしつつ、拡販を進めていく。

日刊工業新聞2014年07月21日 新製品フラッシュ面および2015年03月23日 新製品フラッシュ面の掲載記事を基に構成

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斉藤陽一
編集局第一産業部
デスク

食品工場などで捨てられるタマネギの皮を使えば廃棄物対策にもつながり、環境配慮の点でも効果が大きそうです。

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