スマホを使って学習する筋電義手の実力は?
電通大などが開発、日常生活動作の8割以上を実現
電気通信大学大学院知能機械工学専攻の横井浩史教授らは、使用者の個人差を学習して適応する筋電義手(写真)を開発した。スマートフォンで1分間ほど動作を学習させるだけで簡単に筋電義手を使えるようになる。親指と、人さし指から小指までの4指の開閉が可能。日常生活動作の8割以上を実現した。2016年の実用化を目指す。
国立成育医療研究センターと東海大学、横浜国立大学、東名ブレース(愛知県瀬戸市)、メルティンMMI(東京都調布市)との共同研究の成果。筋電センサーを腕につけて手を握ったり開いたりする動作をすると、各動作の筋電計測データを学習し、義手の動きとして反映させる。
筋電は個人差があり、疲労や脂肪の厚みなどでも値が変わるため毎日調整することが理想という。毎朝1分程度で学習できれば負担が少ない。義手はコストを抑えるため、モーターは二つとシンプルな構成にした。十数種類の動作を学習できるため、今後自由度を増やしていく。
国立成育医療研究センターと東海大学、横浜国立大学、東名ブレース(愛知県瀬戸市)、メルティンMMI(東京都調布市)との共同研究の成果。筋電センサーを腕につけて手を握ったり開いたりする動作をすると、各動作の筋電計測データを学習し、義手の動きとして反映させる。
筋電は個人差があり、疲労や脂肪の厚みなどでも値が変わるため毎日調整することが理想という。毎朝1分程度で学習できれば負担が少ない。義手はコストを抑えるため、モーターは二つとシンプルな構成にした。十数種類の動作を学習できるため、今後自由度を増やしていく。
日刊工業新聞2015年12月9日 ロボット