日の丸規格は家庭を制するのか?ロームが無線モジュール

ホームネットワークで標準目指すWi-SUN

 ロームは無線通信規格「Wi―SUN(ワイサン)」のモジュール「BP35A1=写真」を家庭内ネットワーク(HAN)に対応させ、2016年1月から販売を始める。標準化団体のWi―SUNアライアンスが新たに策定したHAN向け規格の認証を取得した。家庭用エネルギー管理システム(HEMS)や家電などへの搭載を見込む。

 ワイサンはスマートメーター(通信機能付き電力量計)とHEMS間(Bルート)の通信で国内の業界標準となっている。新規格ではさらに1対多の通信を可能とし、HEMSと複数の家電との通信を実現する。

 ロームは、スマートメーターとの通信機能も備えたHEMS向けと、子機機能だけ備えた家電向けのファームウエアを開発した。すでに販売したモジュールに対しても、HAN機能はファームウエアの書き換えで対応できる。

 家庭内ネットはイーサネットや無線LAN、家電メーカーなどの独自通信規格など、さまざまな方式が乱立している。ただワイサンはBルートで採用されているため、HEMSへの搭載では有利と見られている。

日刊工業新聞2015年12月1日 電機・電子部品・情報・通信
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尾本 憲由

尾本 憲由
12月02日
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国内のスマートメーターのBルートには、すべての電力会社がWi-SUNを採用している。そのためHEMSにWi-SUNは必須で、それをホームネットワークにも活用するのが理屈としては合理的。ただ住宅設備や家電をつなぐホームネットワークは市場そのものが立ち上がっていない。何が標準となるかは通信規格だけで決まる訳ではなく、結局はアプリケーション次第。ここでもアップルやグーグルに振り回されるようでは寂しいが・・・。

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