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トヨタ、章男社長がJ1名古屋グランパス会長就任へ。強化へさらにコミット!

J1・18チームのクラブ経営者の素顔は?スポーツマネジメントの専門家増える
トヨタ、章男社長がJ1名古屋グランパス会長就任へ。強化へさらにコミット!

章男氏の経営手腕をクラブ経営にも

 サッカーのJ1名古屋の三田敏雄会長(中部電力会長)が退任し、新会長にトヨタ自動車社長の豊田章男氏(58)が就任することが関係者の話で明らかになった。16日の株主総会、取締役会を経て正式に決まる。トヨタ自動車から会長に就任するのは初となる。豊田氏は2010年から非常勤の取締役を務めている。

 名古屋では、久米一正チーム統括本部長兼ゼネラルマネジャーが初の常勤社長に昇格することも内定している。名古屋は13年が11位、昨季も10位と低迷が続いており、今季の第1ステージも第5節を終えて12位。今回の人事でメーンスポンサーとの連携を強化し、チームの成績向上を目指す。

Jリーグ各クラブの社長と主な前職
●浦和レッズ=淵田敬三(三菱自動車執行役員)
●FC東京=大金直樹(東京ガスサッカー部)
●ガンバ大阪=野呂輝久(パナソニックシステム・設備事業推進本部長)
●ベガルタ仙台=西川善久(河北新報社常務)
●サガン鳥栖=竹原稔(ナチュラルライフ代表)
●川崎フロンターレ=武田信平(富士通ソフトウェア事業本部ビジネス推進統括部長)
●横浜Fマリノス=嘉悦朗(日産自動車執行役員)
●柏レイソル=瀧川龍一郎(日立製作所人財統括本部総務部部長 )
●ヴィッセル神戸=池田敦司(東北楽天イーグルス副社長)
※会長は三木谷浩史楽天会長兼社長
●サンフレッチェ広島=織田秀和(マツダサッカークラブ)
●湘南ベルマーレ=大倉智(柏レイソルサッカー選手)
鹿島アントラーズ=井畑滋(住友金属工業北陸支社長)
●名古屋グランパスエイト=久米一正(柏レイソル強化本部長)※就任予定
●アルビレックス新潟=田村 貢(アルビレックス新潟広報)
※会長は池田弘日本ニュービジネス協議会連合会会長
●清水エスパルス=左伴繁雄(横浜マリノス社長)
●松本山雅FC=神田文之(ヴァンフォーレ甲府サッカー選手)
●モンテディオ山形=髙橋節(山形県副知事)
●ヴァンフォーレ甲府=輿水順雄(アドブレーン取締役)
※会長は海野一幸元山梨日日新聞新聞社取締役
日刊工業新聞2015年04月15日 3面に一部加筆・修正
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
章男社長はほんとにスポーツ好きなことが伝わってくる。Jリーグの親会社のトップには、まったくサッカーに興味がない人もいる。日本はまだスポーツクラブのマネジメントができる専門家が少なく、現状はいろいろなバックグランウンドの人がいる。例えばサンフレッチェ広島の小谷野前社長はもともと金融マンで企業再生を手掛け、スポンサーのエディオンのトップから請われて就任しクラブ経営に手腕を発揮した。そのような多様性もあっていいが、欧米のようにスポーツ経営の人材を育てることも必要だ。五輪やラグビーのワールドカップ開催をそのきっかけにしないと。

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