JALが機内食で大勝軒、カフェ・カイラとコラボ

「空の上のレストラン」がコンセプト

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機内食でつけめんを提供するのは初めて
 日本航空(JAL)は12月から国際線の機内食において、「つけめん」の元祖である東京・東池袋の「大勝軒」と、ハワイ・ホノルルの人気パンケーキ店「カフェ・カイラ」の、人気の2店とコラボレーションした新メニューを提供する。

 大勝軒とコラボレーションした「AIR大勝軒」は、欧州線、米州線、豪州線のエコノミー席、プレミアムエコノミー席で、機内食用にアレンジした「あつもり」のつけめんを提供する。

 JALがエコノミー席で、温かい麺類を提供するのは初めて。機内で麺をゆでることはできないため、JALと大勝軒は、独自のコシのある麺を機内で再現すべく、何度も試食を重ね、開発に約1年を費やして、店舗と同じ粉で、同じ太さの麺を提供することが可能になった。また、麺が固まらないように、油分を調整し、ほぐれやすくするなど、機内でも食べやすいように工夫した。

 これまでにも機内で温かい麺類を提供してきたが、ビジネスクラスなど、限られたクラスだけだった。機内食で温かい麺類を提供するには、残ったスープをいかに処理するかという問題があり、座席数の少ないクラスでしかで提供できていなかった。JALでは、エコノミー席で麺類を提供するため、スープの量が少ない、「つけめん」に着目。つけめんの産みの親である、大勝軒に声を掛けたという。
  
 長距離路線の、到着前の2回目の食事として提供するため、麺などの量は少なめ。提供するスープの量は、機内での処理作業を考え、濃さと合わせて、最小限の量に調整している。

 大勝軒の飯野敏彦さんは「つけめんを世界に発信できるチャンスもらって、喜びを感じている」と話した。

 一方、12月~羽田-ホノルル線で提供するのは、「カフェ・カイラ for Resort」。

 ホノルルで人気のカフェ・カイラとのコラボレーションで開発したのは、オリジナルメニューの「パンケーキサンド」だ。パンケーキにスパムとチーズオムレツを挟んで食べるもので、スイーツではなく、立派な食事。パンケーキのほのか甘さが、スパムとチーズオムレツの塩気と妙にマッチする。お好みで、メープルシロップをかけることもでき、これが甘さと塩気のコントラストを際立たせる。

 カフェ・カイラの長谷川裕さんは「朝食、食べやすさ、意外性の3つを開発のテーマにした」と話す。「機内で提供されるのは、日本時間で早朝の時間帯。重たくなくあっさり食べられて、ナイフやフォークを使わなくてもよいものにした。また、パンケーキブームの中で、常連さんが飽きないメニューにすることも心がけた」と言う。

 カフェ・カイラは現在、日本では表参道と舞浜に店舗があるが、パンケーキブームの火付け役である同店は、いずれも連日長蛇の列。食べたいと思っても、なかなか食べられない希少なパンケーキを味わえると言うだけでも、価値がありそうだ。

 AIR大勝軒と同じく、羽田-ホノルル線の到着前に出される。ハワイ到着前に、機内食でさらにリゾート気分を盛り上げる。

 新メニューは12月1日~16年2月29日まで提供する。

ニュースイッチオリジナル

COMMENT

高屋優理
編集局第二産業部
記者

機内食の開発担当者は、「あの機内食を食べたいから、JALに乗るというのを目指して、商品開発をしている」と話していましたが、機内で初めて出す「つけめん」と、長蛇の列でなかなか食べられないパンケーキはかなり魅力的で、JALを選ぶモチベーションになるのではないかと思います。エコノミー席で、めんをスープにつけながら食べたり、パンケーキにスパムなどを挟んだりするのは、大変だったりするのですが、窮屈ながらも、あれこれ作業しながら食べるというのは、ちょっと楽しかったです。

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