新素材が奏でる音色とは…炭素繊維強化プラスチック製の木琴

残響に倍音が発生せず澄んだ音が出る

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新型木琴を実演する顧問の石川さん
 【横浜】エーシーエム(横浜市都筑区、大久保茂社長、045・930・3038)は、ペダル以外はすべてCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で作製した音板打楽器の「CFRPhone(シーエフアールフォン)」を開発した。重さは15キログラムと軽い上、CFRPは木や鉄と違って、繊維の強化方法によって固有振動数を変えられるため、同じ厚み・長さの音板でもさまざまな音が表現できる。残響に倍音が発生しないので澄んだ音が出るという。

 一般的な木琴や鉄琴の場合、音板の長さを変えることで音の違いを出す。これに対し、炭素繊維と樹脂を一体化したCFRP用原料素材(プリプレグシート)の積層設計を変えることで、見た目が同じ音板で異なる音を表現できる。高弾性のピッチ系と高強度のPAN系の炭素繊維を使い分けて作った。筐(きょう)体サイズは横1000ミリ×奥行き618ミリ×高さ900ミリメートル。同じ寸法の音板が30音板あり、2オクターブ半まで演奏できる。
 
 開発した石川源顧問は「CFRPは“軽くて強い”以外にも特徴があることをもっと伝えたい」と話す。12月2―4日に東京ビッグサイトで開催される先端材料技術展2015で展示し、石川顧問が初日に演奏する予定だ。

日刊工業新聞2015年11月27日付日刊工業新聞中小企業・地域経済面

COMMENT

神崎明子
デジタルメディア局
編集委員

澄んだ音色が特徴とか。12月2日には東京ビッグサイトで開発者の石川顧問による演奏に触れることもできるそうです。

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