「タニタ効果」で7kgの減量成功者も

東京・板橋区の健康づくりプロジェクトが本格始動

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新河岸陸上競技場で行われたノルディックウオーキング講習
 東京都板橋区はタニタ(東京都板橋区、谷田千里社長、03・3968・2111)などと連携し、「いたばし健康づくりプロジェクト」を本格的に始めた。ある程度運動習慣のある人向けの「スポーツコース」を設け、体育館、商店街などの区内全域に計測地点を設けたことが特徴。同区の平岩俊二健康推進課長は「スポーツコースでは7キログラム近い減量に成功した参加者もいる」と出足は上々だ。

 プロジェクトの参加者は自分の体力に合った半年間のコースを選択し、水泳などの講習、セミナーに参加する。参加者にはタニタの活動量計を提供。区内11カ所で同社の体組成計などを利用して計測を行い、そのデータを同社の「からだカルテ」で管理する。

 タニタは自社社員向けの健康づくりの取り組みをベースに、静岡県三島市、埼玉県鶴ケ島市、新潟県長岡市などの自治体に対して健康事業を行っている。板橋区とは2008年から特定保健指導の該当者向けの事業を行っており、14年の協定締結により試験的に健康事業を始めた。

 区民の健康づくりは医療費の削減につながる。ただ、「計測などを行う中で体の異常に気づくケースもあり、短期的に見れば医療費は増える」とタニタ子会社のタニタヘルスリンク(東京都豊島区)の土志田敬祐取締役は話す。生活習慣病予防や健康づくりは長い目で見ることが肝要のようだ。

 板橋区はこのプロジェクトを5カ年計画で実施し、2016年度以降さらに内容を充実させる見通しだ。また、商店街の空き店舗を改装したカフェでは同社監修の独自メニューを提供するなど、健康づくりにとどまらない魅力的なまちづくりを進める。

(文=苦瓜朋子)

日刊工業新聞2015年11月13日 中小企業・地域経済面

COMMENT

斉藤陽一
編集局第一産業部
デスク

タニタと自治体の連携は板橋区が初めてかと思っていましたが、記事にもある通り静岡県三島市、埼玉県鶴ケ島市、新潟県長岡市などでも進んでいるようで、今後の「タニタの輪」の広がりに期待です。

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