小雪?井川遥?「マッサン」?効果じわり。ウイスキー出荷、7年連続増
国産ウイスキー出荷量の推移
「ウイスキーが飲みたくなった」、「朝から危険すぎる」。
NHKドラマ「マッサン」の放映期間中はこのような書き込みがSNS上でも数多く見られた。実際、放送開始直後の昨年秋のお歳暮商戦ではニッカウヰスキーの売り上げが前年比3倍になったり、競合のサントリーの高級ウイスキー「山崎」が品薄になったり、ウイスキー市場は盛り上がりを見せた。
ただ、「消費が落ち込み、停滞するウイスキー市場をマッサンが救った」と捉えては現実を見誤りかねない。富国生命保険が発行する「フコク経済情報2015年3月号」によると国産ウイスキーの出荷量は1980年代前半をピークに減少を続け、ピーク時の5分の1まで落ち込んだ。打開策がないかにみえたが、2007年を底に右肩上がりに出荷量が反転している。
「フコク経済情報」ではウイスキーを炭酸で割って飲むハイボール人気を市場回復の理由に挙げているが、火付け役は07年に始まった女優の小雪が出演したサントリー角瓶のテレビコマーシャル。「ウイスキーがお好きでしょ?」のCMソングは記憶に新しいはずだ。小雪、菅野美穂、井川遥とキャラクターは交代したが、消費者のハイボールへの男臭いイメージを刷新している。
CMで需要を喚起して、マッサン効果を追い風にした今、メーカーは飲み方の工夫や復刻版の投入している。一過性のブームに終わらせないためにも、継続的に関心を抱かせる販売戦略とブランディングが注目される。
NHKドラマ「マッサン」の放映期間中はこのような書き込みがSNS上でも数多く見られた。実際、放送開始直後の昨年秋のお歳暮商戦ではニッカウヰスキーの売り上げが前年比3倍になったり、競合のサントリーの高級ウイスキー「山崎」が品薄になったり、ウイスキー市場は盛り上がりを見せた。
ただ、「消費が落ち込み、停滞するウイスキー市場をマッサンが救った」と捉えては現実を見誤りかねない。富国生命保険が発行する「フコク経済情報2015年3月号」によると国産ウイスキーの出荷量は1980年代前半をピークに減少を続け、ピーク時の5分の1まで落ち込んだ。打開策がないかにみえたが、2007年を底に右肩上がりに出荷量が反転している。
「フコク経済情報」ではウイスキーを炭酸で割って飲むハイボール人気を市場回復の理由に挙げているが、火付け役は07年に始まった女優の小雪が出演したサントリー角瓶のテレビコマーシャル。「ウイスキーがお好きでしょ?」のCMソングは記憶に新しいはずだ。小雪、菅野美穂、井川遥とキャラクターは交代したが、消費者のハイボールへの男臭いイメージを刷新している。
CMで需要を喚起して、マッサン効果を追い風にした今、メーカーは飲み方の工夫や復刻版の投入している。一過性のブームに終わらせないためにも、継続的に関心を抱かせる販売戦略とブランディングが注目される。
ニュースイッチオリジナル