オフィス選ばず働ける体制を本格運用するAIG損保の狙い

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関西事業本部に所属しながら和歌山支店に出社している社員

AIG損害保険は大阪市内の関西事業本部で働く約400人を対象に、関西地域内においてオフィスを選ばずに働くことができる体制を整える。6月末まで約10人規模で実証し、制度面や仕組みを精査した上で8月をめどに本格運用する。帰属するオフィスの外での業務が可能となることで、社員が介護や子育てなどと両立して働ける仕組みを目指す。

大阪市の中心部にあるグランフロント大阪のオフィスビルでは、フリーアドレス制を導入。4月からは社内の内線を社用携帯に転送できるシステムを整えた。交通費の精算方法も従来の半年ごとの通勤定期券の精算から、出社ベースでの支給に変更。支社間で原則禁止されていた機密性の高い書類の郵送を可能にすることで、帰属するオフィス外からの業務を可能とする。

現在、2人の社員で実証中。そのうちの1人は、以前まで和歌山市の支店に所属していたがキャリアアップを目的に関西の営業支店を統括する関西事業本部へ異動した。和歌山県在住で、家庭の事情から大阪市内まで出勤することが難しいため和歌山支店に出社しながら関西事業本部に所属し、同本部エリアの顧客を担当している。

帰属しているオフィスへの出社を定めていた同社にとって、「社員のキャリアパスには居住地も大きく関係していた」(関西業務統括の吉井健部長)。オフィスに縛られない働き方の実現で、社員のキャリアを広げ、優秀な人材の確保につなげる。

日刊工業新聞2021年6月11日

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AIG損害保険

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