セブ島の理工系学生を中小企業に紹介

TAMA協会がフィリピンの職業紹介会社と提携。日本での就職後押し

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TAMA協会は海外拠点を増設している
 首都圏産業活性化協会(TAMA協会、東京都八王子市)は、中小企業の海外展開を人材面から支援するため、2016年3月にも海外人材の職業紹介事業に乗り出す。フィリピンの職業紹介会社と提携して同国のセブ工科大学など3大学の理工系学生を日本企業に職業紹介する。フィリピンは英語が公用語の一つで、技術と語学力のある人材ニーズは高いと判断した。

 TAMA協会は有料職業紹介事業の許可を取得済み。フィリピンの職業紹介会社は16年1月中に同国から許可取得する見込みだ。

 事業スキームは日本企業からの求人情報に基づき、TAMA協会が現地社に情報を提供。この情報に基づき、現地社がセブ工科大、サンホセ・レコレトス大、サン・カルロス大の3大学の学生に募集を行う。TAMA協会と現地社は採用予定者の在留資格証明書や就労ビザの取得サポートなどを提供する。

 就職を希望する学生と日本企業との面談はセブで実施する。早ければ16年3月をめどに第1弾の面談会を実施する方針だ。

 フィリピンの現地社は12月から16年3月まで、日本での就職希望者を対象に日本語研修を行う予定。採用決定後も来日まで引き続き日本語研修を行うほか、ビジネスマナーなどの各種研修支援も計画する。紹介手数料はこれらのサポートを含めて1人につき50万円を想定している。

 またTAMA協会は16年度にも同スキームを活用した「紹介予定派遣事業」を計画する。現在東京都に申請中で15年度内に許可される見通し。一定期間、TAMA協会が雇用することで、中小企業が海外人材を採用するハードルを下げる狙いがある。

日刊工業新聞2015年11月19日中小企業・地域経済面

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神崎明子
デジタルメディア局
編集委員

TAMA協会は、東京多摩地域や神奈川県中央部、埼玉県南西部の産学官連携組織。数ある連携組織の中でもとりわけ先進的な取り組みで知られます。今年の3月にはシリコンバレーに事務所を開設。地元企業と米国のベンチャーとの共同開発の橋渡しにも乗り出しています。中小企業の「国際化」を重視しているようです。

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