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GMは自動運転やコネクテッドカ―をカナダで加速させる

開発拠点として利点が多い
GMは自動運転やコネクテッドカ―をカナダで加速させる

近い将来、実用化される自動駐車技術の実演

 【オシャワ(カナダ・オンタリオ州)=梶原洵子】米ゼネラル・モーターズ(GM)は、カナダ・オンタリオ州で自動運転やコネクテッドカーの開発を加速する。コネクテッドカーは通信を使って車に機能を追加する技術。今春にはコネクテッドカーと環境技術向けに現地エンジニアを100人増員する計画を公表した。同拠点はコネクテッドカー技術の主要な役割を果たすという。なぜ米国を代表する企業が、先進技術の主要拠点にカナダを選んだのか―。

 GMカナダの開発拠点は州都トロントから東に60キロメートルの都市オシャワにある。拠点近郊のある場所にはGMが2017年ごろに実用化を目指す半自動運転技術を搭載した「キャデラック」ベースの実験車3台が並んでいた。同車には超音波センサーや前方監視用のカメラと長距離レーダー、短距離レーダー、周囲監視用のカメラを搭載。2―3年内に市場に出る技術とあって特殊な部品は使われていない。
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日刊工業新聞2015年11月20日自動車面
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
現地取材している梶原記者によると、オンタリオ州にはブラックベリーを輩出したウォータールー大学などもあり、技術系学生が1年に3万人卒業するという。州内に集積する大学やベンチャー企業、IT企業との協力や人材確保の利点が多い。またGMカナダはGM全体において、カーナビや音楽などの「インフォティメントシステム」の開発をリードしており、コネクテッドカーの開発拠点として育てるのは自然な流れだと。GMはなんやかんや言っても技術の底力がある。

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