JR大宮駅でアバターが遠隔案内の実証実験
【さいたま】JR東日本大宮支社とUsideU(ユーサイドユー、東京都中央区)は、29日からJR大宮駅の改札口でアバター(分身)による遠隔案内の実証実験を行う(写真)。期間は約1年間。ユーサイドユーの遠隔接客クラウド「TimeRep」を用いる。今後、利用客からの反応を踏まえつつ、本格的に導入していく。
新型コロナウイルス感染拡大による非接触需要の高まりから、遠隔接客クラウドを検証する。実証実験では、主に周辺地理や鉄道・バス乗り場への行き方などを案内する。
利用客はアバターが映る画面の呼び出しボタンに触ることで、離れた場所にいる駅員と話せる。駅員は画面上部にあるカメラを通じて利用客の様子を確かめられる。駅員から利用客らに呼びかけることも可能だ。
ユーサイドユーの高岡淳二社長は「接客は印象が重要。アバターは笑顔、うなずく、お辞儀、手を振るなどもできるため利用客によい印象を与えられる」と話した。
同クラウドは改札口の内外に1台ずつ、合計2台を設置する。場所により問い合わせ内容が異なるため、実証実験中に設置場所を変え、さまざまな状況下で検証する方針だ。
日刊工業新聞2021年3月25日