小児の心臓を3Dモデル化、術前トレーニングで医師の負担軽減へ

国立循環器病研究センターなど

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国立循環器病研究センターなどが開発した超軟質実物大3D心臓モデル。3Dプリンターによる模型で再現した

国立循環器病研究センターは、クロスエフェクト(京都市伏見区)と開発した小児の心臓を再現する「超軟質実物大3D心臓モデル」の医師主導臨床試験を終了し、高い有用性と安全性を確認した。心臓の立体構造を3Dプリンターによる模型で再現し、手術前に医師が予行演習できる。医療機器承認申請を経て、2023年頃の発売を目指す。

3D心臓モデルはクロスエフェクトの関連会社であるクロスメディカル(同)が製造。精密な3Dプリンター技術を駆使し、立体構造が複雑な小児の心臓形状を内部まで詳細に再現できる。臨床試験は、開心手術が必要な複雑先天性心疾患を持つ15歳未満の患者を対象とした。

3Dモデルを用いて手術前にトレーニングを実施し、外科医の精神的な負担を軽減できる。国循の市川肇小児心臓外科部長は「若手医師の教育ニーズも取り込むことができる」と話す。

日刊工業新聞2021年3月22日

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