「着るIoT」サービス開始―東レ、機能性繊維素材活用で作業者の体調を遠隔監視

2016年1月をめどに開始

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「hitoe」製ウエア着用例
 東レはNTTコミュニケーションズと共同で、着用すれば心拍数などを計測できる機能性繊維素材「hitoe」を使った作業者の安全管理サービスを、2016年1月をめどに開始する。作業者がhitoe製ウエアを着用すると、作業者の体調を遠隔監視し、労働災害リスクを低減できる。建設現場や工場などの安全管理向けに提案する。今後、サービス利用価格を決め、20年度までに3万人の利用を目指す。

 このサービスを使えば、スマートフォンやタブレット端末(携帯型情報端末)から着用者の体調・安全状態を観察できる。心拍数・心電図情報を取得し、作業者の緊張度や熱ストレス度などを推計できる。ウエアに搭載したトランスミッター内蔵センサーで、作業者が転倒していないかも把握できる。

 hitoeは、ナノファイバーと導電性樹脂を混ぜて作った機能性繊維素材。体への密着性が良く、体内から発せられる生体信号をしっかり収集できるのが特徴。

 東レは8月からNTTコム、日本航空(JAL)と共同で、空港のグランドハンドリング業務従事者を対象に、同システムの実証実験を行っている。

 東レはゴールドウインと共同で、運動中の心拍数を計測できるhitoe製ウエアを14年12月に発売した。hitoeを使った製品は、今回が2例目。今後は心拍以外にも計測できる項目を増やし、介護・医療分野へも用途拡大を目指す。

日刊工業新聞2015年10月29日 素材・ヘルスケア・環境面

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昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

過酷な作業現場で働く方々の体調管理はもちろん、そういった過酷な職場環境で働く方の負担を知ることで作業現場の改善につながることが期待されます。 

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