<矢島里佳の新聞clip10.29号>「協創」へ働き方変わる

他社との接点を自社の中でテーマを決め発信すると取り組みやすい

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 1週間の日刊工業新聞の記事の中から、気になった記事をセレクト。新聞ならではのセレンディピティー(何かを発見する能力、偶然をきっかけにしたひらめき)の楽しさを伝えて頂きます。

 みなさん、こんにちは。矢島里佳です。
 ウェブニュースは1つずつ興味のあるニュースを読める閲覧性の高さは魅力的です。
けれども、偶然に出会う記事たちが、自分の興味や人生に強く影響をあたえる面白さは、紙新聞ならでは。デジタルの時代だからこそ、アナログの面白さにも気がつく。双方の魅力を和えながらニュースと向き合っていければと思います。

 今週、選んだのはこの2本です。

 ●SCSK、社内で「ハッカソン」(次世代の技術者育成=10月23日付)
http://newswitch.jp/p/2439
 ●「協創」の概念を全世界に普及(日立、29・30日にイベント=10月23日付)


 競争から新たな「きょうそう」の時代へ働き方も移り変わり始めていますね。他社とパイを争って戦うよりも、協力し合いながら創りだす「協創」。他社との接点を自社の中でテーマを決めて、その取り組みを示すというのは、リーダーシップを持ちながら、他社が参画しやすい方法ですね。

 和えるではいつも共に創り出す「共創」を大切に仕事をしています。これからは、新たな「きょうそう」が当たり前の働き方になりそうですね。

「HITACHI」グローバルの認知度依然低く


 日立製作所は29、30の両日に都内で、日立グループの世界最大のイベントを開く。テーマは、顧客のイノベーションを共に創出し成果を分け合う「協創」。多種多様な協創の効果を訴えるため、今年からイベントを全社的な事業に変更し発信力を強めた。協創の概念を全世界に広め、いかにビジネスに結びつけるかが問われる。

 名称は「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM2015―TOKYO」。東京国際フォーラム(東京都千代田区)に前年度比1割増の4万5000人を呼び込む。
 従来は情報通信部門が主導しIT関連事業を中心に訴求していたが、今回から本社部門のブランド・コミュニケーション本部が担う。溝口健一郎本部長は「日立グループ全体を巻き込み『ワン日立』となって協創を発信する」と狙いを話す。
 
 日立はインフラ技術とITを融合し社会課題の解決策を提案する「社会イノベーション事業」を推進している。その活動を担うのが協創だ。耳慣れない言葉を顧客に認知してもらうには、全社的な活動が欠かせない。

 イベントでは協創にこだわった。中西宏明会長兼最高経営責任者が協創を通じた中長期の戦略を説明するほか、オープンイノベーションの概念を広めたクリス・アンダーソン氏も登壇する。また電力や水処理、ヘルスケアなど7分野で協創事例を紹介し、42のセミナーを実施する。

 訴求ポイントが散漫になれば、日立の事業分野や強みも伝わりにくい。そこで協創の概念に沿わない事業の紹介は、あえて省いた。「総花的にしないためだ」(溝口本部長)。日立と言えば社会イノベーションと協創というイメージを植え付け、ビジネスにつなげる考えだ。

 ブランド戦略を統一し訴求力を強めているが、海外の競合相手に比べると、まだ国際的な認知度は低い。調査会社の米インターブランドが10月に公表したブランドランキングでは、100位以内から漏れた。一方、米ゼネラル・エレクトリックは8位、独シーメンスは53位に入っており、その差は歴然だ。

 海外市場に参入する上で、ブランドイメージの影響力は大きい。日立が打ち出すメッセージは定まったが、その優位性を広く認知してもらうのはこれからと言える。また「日立のメッセージと受注(の獲得)をどう橋渡しするか」(同)という問題もある。

 今後、日立ブランドを世界の「HITACHI」に昇華させ、どうビジネスにつなげるのか。

COMMENT

矢島里佳
和える
代表

新規事業を立ち上げることよりも、技術と柔軟に向き合う姿勢を身につけてもらうことに重点をおいている点が新しい。技術職のみならず、他の職種でも応用ができると感じました。通常業務を離れ、全員でそれぞれの知見を持ち合わせ、一つのテーマをチームで切磋琢磨しながら、いろんな解を導き出し、ともに考える時間をつくるというのは、とても大切な取り組みですね。

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