MRJ初飛行延期!記事で振り返る4カ月
開発は"一難去ってまた一難"
**初めての走行試験(6/8)
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長、0568・39・2100)は8日、国産小型旅客機「MRJ」の地上走行(タキシング)試験を開始した。エンジンの動力で自走する試験で、愛知県営名古屋空港(同)の「誘導路」を使い、ブレーキの効き具合などを確認した。今秋に予定する初飛行に向け、地上での最終調整が本格化する。
走行試験は時速約5キロ―9キロメートルの低速で機体の発進・停止を繰り返した。今後は最大200キロメートル程度での高速走行試験も計画。航空業界は15日にフランスで開幕する世界最大の見本市「パリ航空ショー」に向け、各社の動向に注目が集まっている。MRJはショー前に試験をすることで、新規受注への弾みにもなりそうだ。
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長、0568・39・2100)は31日、開発中の国産小型旅客機「MRJ」を10月後半に初飛行させると発表した。従来は9―10月としていたが、地上試験や航空当局との調整にめどがたったため、より具体的な時期を示す方針だ。9月末をめどに初飛行を実施する週を公表する。MRJは6月上旬、初飛行に用いる試験初号機が、愛知県営名古屋空港(同)で地上走行試験を開始した。足元では強度試験などが順調に推移。8月下旬には試験2号機も格納庫から出て調整を始めるなど、機体製造も進んでいた。
今後は約200キロメートルでの高速走行試験などを実施。機体審査を担当する国土交通省航空局の許可を得た後、初飛行に臨む。初飛行は1時間程度を予定。具体的な日取りは天候など柔軟に変える考え。
三菱航空機はこれまでMRJの初飛行を4回延期。初納入は2017年4―6月を目指している。
【名古屋】国産小型旅客機「MRJ」を開発する三菱航空機(愛知県豊山町)は、10月後半に試験機を初飛行させる方針を決めた。森本浩通社長は2日の記者会見で「ようやくここまできた。MRJが空に舞い上がる姿を共有し、喜びを分かち合いたい」と、作業の進展に自信をみせた。2008年春の開発開始から既に7年を経過したが、いよいよ初飛行は秒読み段階に入った。すでに初飛行前に必要な強度試験をすべて終え、安全性を確認済みという。今後は10月中旬ごろまでに国土交通省の審査などを受け、初飛行に臨む。9月末をめどに初飛行する週を公表する。
初飛行のルートは、同社に隣接する愛知県営名古屋空港(同)を拠点に日本海または太平洋方面へ約1時間飛ぶルートを想定する。
三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長、0568・39・2100)は30日、国産小型旅客機「MRJ」を10月26―30日に初飛行させると発表した。天候や機体の整備状況を考慮しつつ、初飛行の前日に最終決定する。MRJの開発作業は2008年3月の事業化以来、最大の節目を迎える。
県営名古屋空港(同県豊山町)を拠点に約1時間飛ばす。航空自衛隊出身者、海上自衛隊出身者の計2名のパイロットや技術者らが乗り、操縦性などを確認する。
初飛行に向け6月以来途絶えていた地上走行試験を10月上旬にも再開。中速(時速約185キロメートル)、高速(同200キロメートル超)と滑走速度を上げ、問題がなければ飛ばす。航空法に基づく飛行許可も国土交通省航空局から取得する。(名古屋)
三菱航空機(愛知県豊山町)は7日、国産小型旅客機「MRJ」の中速走行試験を、愛知県営名古屋空港の滑走路で始めた。26―30日に予定する初飛行に向け、最高時速180キロメートル超で走行し、操舵(そうだ)性やブレーキの効きなどを確認する。初飛行前には離陸寸前となる時速200キロメートル超の高速走行試験も予定している。
三菱航空機(愛知県豊山町)は19日、国産小型旅客機「MRJ」の走行試験を約2週間ぶりに実施した。26―30日の間に予定する初飛行に向けた地上試験の一環で、今週中には国土交通省による初飛行前の最終審査も受ける見通し。同社はこの日の滑走速度を明らかにしていないが、時速は50キロ―80キロメートル程度に達し、過去最高だったとみられる。
走行試験の実施は7日以来。愛知県営名古屋空港の滑走路で、蛇行したり急ブレーキをかけたり性能を確かめた。今後の試験結果に問題がなければ、国交省航空局による飛行許可を得た後、初飛行する。初飛行直前には時速200キロメートル程度の走行も予定。MRJは約半世紀ぶりに開発される国産旅客機。初号機納入は17年4―6月を予定する。(名古屋)
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長、0568・39・2100)は8日、国産小型旅客機「MRJ」の地上走行(タキシング)試験を開始した。エンジンの動力で自走する試験で、愛知県営名古屋空港(同)の「誘導路」を使い、ブレーキの効き具合などを確認した。今秋に予定する初飛行に向け、地上での最終調整が本格化する。
走行試験は時速約5キロ―9キロメートルの低速で機体の発進・停止を繰り返した。今後は最大200キロメートル程度での高速走行試験も計画。航空業界は15日にフランスで開幕する世界最大の見本市「パリ航空ショー」に向け、各社の動向に注目が集まっている。MRJはショー前に試験をすることで、新規受注への弾みにもなりそうだ。
2015年6月9日付 日刊工業新聞
初飛行を「9-10月」から「10月後半」に具体化(8/31)
【名古屋】三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長、0568・39・2100)は31日、開発中の国産小型旅客機「MRJ」を10月後半に初飛行させると発表した。従来は9―10月としていたが、地上試験や航空当局との調整にめどがたったため、より具体的な時期を示す方針だ。9月末をめどに初飛行を実施する週を公表する。MRJは6月上旬、初飛行に用いる試験初号機が、愛知県営名古屋空港(同)で地上走行試験を開始した。足元では強度試験などが順調に推移。8月下旬には試験2号機も格納庫から出て調整を始めるなど、機体製造も進んでいた。
今後は約200キロメートルでの高速走行試験などを実施。機体審査を担当する国土交通省航空局の許可を得た後、初飛行に臨む。初飛行は1時間程度を予定。具体的な日取りは天候など柔軟に変える考え。
三菱航空機はこれまでMRJの初飛行を4回延期。初納入は2017年4―6月を目指している。
2015年9月1日付 日刊工業新聞
記者会見で森本社長「ようやくここまで」(9/2)
【名古屋】国産小型旅客機「MRJ」を開発する三菱航空機(愛知県豊山町)は、10月後半に試験機を初飛行させる方針を決めた。森本浩通社長は2日の記者会見で「ようやくここまできた。MRJが空に舞い上がる姿を共有し、喜びを分かち合いたい」と、作業の進展に自信をみせた。2008年春の開発開始から既に7年を経過したが、いよいよ初飛行は秒読み段階に入った。すでに初飛行前に必要な強度試験をすべて終え、安全性を確認済みという。今後は10月中旬ごろまでに国土交通省の審査などを受け、初飛行に臨む。9月末をめどに初飛行する週を公表する。
初飛行のルートは、同社に隣接する愛知県営名古屋空港(同)を拠点に日本海または太平洋方面へ約1時間飛ぶルートを想定する。
2015年9月3日付 日刊工業新聞
初飛行目標を「10月26-30日」に絞る(9/30)
三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長、0568・39・2100)は30日、国産小型旅客機「MRJ」を10月26―30日に初飛行させると発表した。天候や機体の整備状況を考慮しつつ、初飛行の前日に最終決定する。MRJの開発作業は2008年3月の事業化以来、最大の節目を迎える。
県営名古屋空港(同県豊山町)を拠点に約1時間飛ばす。航空自衛隊出身者、海上自衛隊出身者の計2名のパイロットや技術者らが乗り、操縦性などを確認する。
初飛行に向け6月以来途絶えていた地上走行試験を10月上旬にも再開。中速(時速約185キロメートル)、高速(同200キロメートル超)と滑走速度を上げ、問題がなければ飛ばす。航空法に基づく飛行許可も国土交通省航空局から取得する。(名古屋)
2015年10月1日d付 日刊工業新聞
中速走行試験を開始(10/7)
三菱航空機(愛知県豊山町)は7日、国産小型旅客機「MRJ」の中速走行試験を、愛知県営名古屋空港の滑走路で始めた。26―30日に予定する初飛行に向け、最高時速180キロメートル超で走行し、操舵(そうだ)性やブレーキの効きなどを確認する。初飛行前には離陸寸前となる時速200キロメートル超の高速走行試験も予定している。
2015年10月8日付 日刊工業新聞
2週間ぶりに走行試験(10/19)
三菱航空機(愛知県豊山町)は19日、国産小型旅客機「MRJ」の走行試験を約2週間ぶりに実施した。26―30日の間に予定する初飛行に向けた地上試験の一環で、今週中には国土交通省による初飛行前の最終審査も受ける見通し。同社はこの日の滑走速度を明らかにしていないが、時速は50キロ―80キロメートル程度に達し、過去最高だったとみられる。
走行試験の実施は7日以来。愛知県営名古屋空港の滑走路で、蛇行したり急ブレーキをかけたり性能を確かめた。今後の試験結果に問題がなければ、国交省航空局による飛行許可を得た後、初飛行する。初飛行直前には時速200キロメートル程度の走行も予定。MRJは約半世紀ぶりに開発される国産旅客機。初号機納入は17年4―6月を予定する。(名古屋)
2015年10月20日付 日刊工業新聞