auが電力も販売、携帯料金とセットで

10%安いと電力会社を切り替え

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約2500店のauショップの強みを生かす(田中KDDI社長=左)
 KDDIは20日、2016年春に電力小売り事業に参入すると発表した。経済産業省資源エネルギー庁に、小売電気事業者の登録を同日申請した。自社の店舗「auショップ」を約2500店設けている強みを生かし、全国で電力を販売する。料金やサービスの詳細は今後決める。

 16年4月の電力小売りの全面自由化に伴って、電力サービス「auでんき」を始める。電力事業者など、さまざまな企業と連携して、電力小売りの事業体制を整える。契約者を中心に、電力サービスを拡販する方針。通信料金と電気料金をセットで利用することによる割り引きを適用するとともに、スマートフォンを活用した関連サービスも提供する予定。

電力会社の切り替え、1割引が目安


日刊工業新聞10月19日付


 野村総合研究所は現状よりも10%安い電力料金であれば、16%の世帯が電力会社を変更するとの調査結果をまとめた。5%の料金差では3%にとどまり、「1割引き」が新電力の訴求ポイントになりそうだ。また都道府県別では東京都が5%の値引きでも切り替える世帯が3・8%と全国最大で、新電力の市場として有望だ。

 2016年4月の電力小売り全面自由化後の影響を生活者アンケートや統計データから分析した。電力会社の選択で重視するのは「価格(セット割引を含む)」が最も多く46%を占めた。

 次に「電力会社への安心感」「切り替え手続きの容易さ」「実績」「自然エネルギー」がそれぞれ10%台で続いた。また岩手県が乗り換えの最も少ない都道府県と分析した。

日刊工業新聞2015年10月21日 3面

COMMENT

松木喬
編集局第二産業部
編集委員

家庭も電力会社を選べるようになる電力小売り全面自由化まで半年を切りました。野村総研の調査によると電力会社の選択基準でもっとも重視されるのは「価格(セット割引を含む)」。これから新メニューが次々に出てくると思います。英国では1000以上のメニューがあり、日本の携帯電話会社のCMのように、電力メニューの広告であふれているそうです。ちなみに野村総研の調査によると電力会社の切り替えに地域差があるそうです。保守的な農村部は切り替えに慎重なようです。

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