迷子のペット救う?世界最小級、書き込み可能な動物用マイクロチップ開発―日特エンジ
体積を60%減。小型化により、生物への負担軽減
日特エンジニアリングは、書き込み可能な動物用マイクロチップ「NITTOKUスマートチップ(ミニ)=写真中央」を15日に発売する。1・5ミリ×8ミリメートルの大きさは世界最小クラスという。価格は注射器とセットで1000円(消費税抜き)。大学をはじめとする研究機関や製薬会社向けに販売する。同時発売の「同(スタンダード)=写真下」(2・1ミリ×12ミリメートル、同800円)と合わせ初年度10万個の販売を目指す。従来品の2・1ミリ×12ミリメートルと同等の通信性能を持ちながら、体積を60%減らした。小型化により、生物への負担軽減が期待できる。本年度中の動物用医療機器認定取得を狙う。
同社はこれまで動物向けタグを受注生産していたが、これを機に標準販売する。今後は一般家庭のペット向け需要も開拓する。日本にはペットが約2200万匹いるが、タグを入れているのは30万匹ほどしかいないという。藤原祥雅執行役員RFID事業部長は「生物タグは最後の巨大マーケット」と語る。
また、同チップのデータを読み書きする機械「RFR―0013HRWT=写真中央上」も発売。価格は5万円(消費税抜き)で、初年度販売目標は300台。チップに近付けると、飼い主の連絡先や過去に接種したワクチンの種類、接種年月日など、ユーザーが任意に設定した項目を画面に表示できる。実験グループや飼育ケージの番号も表示するため、動物を使う実験現場でも活用できる。国内で適法に使用できる「微弱無線設備等性能証明書」を取得した。
実験結果などの流出を防ぐため、パソコンと同機の接続時、パソコンから同機への書き込み時、同機からチップへの書き込み時の3段階にセキュリティー機能を搭載した。
チップのデータ読み取り専用の機械「M120=写真左」(消費税抜き価格1万5000円)と「BR501=写真右」(同3万6000円)も同時発売する。(さいたま)
同社はこれまで動物向けタグを受注生産していたが、これを機に標準販売する。今後は一般家庭のペット向け需要も開拓する。日本にはペットが約2200万匹いるが、タグを入れているのは30万匹ほどしかいないという。藤原祥雅執行役員RFID事業部長は「生物タグは最後の巨大マーケット」と語る。
また、同チップのデータを読み書きする機械「RFR―0013HRWT=写真中央上」も発売。価格は5万円(消費税抜き)で、初年度販売目標は300台。チップに近付けると、飼い主の連絡先や過去に接種したワクチンの種類、接種年月日など、ユーザーが任意に設定した項目を画面に表示できる。実験グループや飼育ケージの番号も表示するため、動物を使う実験現場でも活用できる。国内で適法に使用できる「微弱無線設備等性能証明書」を取得した。
実験結果などの流出を防ぐため、パソコンと同機の接続時、パソコンから同機への書き込み時、同機からチップへの書き込み時の3段階にセキュリティー機能を搭載した。
チップのデータ読み取り専用の機械「M120=写真左」(消費税抜き価格1万5000円)と「BR501=写真右」(同3万6000円)も同時発売する。(さいたま)
日刊工業新聞2015年10月15日 モノづくり基盤・成長企業面