三菱電機が自動運転「レベル3」カメラ使わず準天頂衛星で位置補正
20年以降に実用化へ完成車メーカーと共同研究
三菱電機は14日、緊急時を除き全ての運転操作を自動車が行う「レベル3」の自動運転を2020年以降に実用化を目指すと明らかにした。完成車メーカーとも共同研究を始めた。今後、協力先を増やす。準天頂衛星を使ってセンチメートル単位で自車位置を把握し、カメラなどを使わなくても自動走行できる技術などで他社との差別化を図る。
同日開いた説明会では、通常数メートルの誤差のあるGPS情報をセンチメートル単位に補正し、設定したルート通りに自動走行する技術などを公開した。実演では位置補正情報を通信によって取得したが、18年度以降は準天頂衛星から取得できる。
同社は衛星開発のノウハウを持ち、技術を早期に確立したことが強みになる。また死角から車や自転車が飛び出すなどのリスクを分析し、リスクの大きさで停止や徐行、進行を判断する技術なども公開。レベル3の自動運転では、これを含め複数の技術を組み合わせる。簡易な運転支援システムは17年度以降に量産化し、ソナーを使った自動駐車は18年度の実現を予定。
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完全自動運転に立ちはだかる壁
http://newswitch.jp/p/2130
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日刊工業新聞2015年10月15日 自動車面