新材料開発にデータ解析、日本触媒が専門部署

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データサイエンスやマテリアルズ・インフォマティクスを活用できる人材の育成も進める

日本触媒は、データ解析を通じて新材料や代替材料を効率良く探索する「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)」の強化を目指し、専門部署「データサイエンス&インフォマティクス推進室(DS&I推進室)」を新設した。データを活用した研究開発を加速し、多様化する顧客ニーズに対応。事業化までのリードタイムを短縮する。中長期で組織横断的な情報基盤の構築に取り組む。

DS&I推進室の規模は明らかにしていないが、新規事業創出を担う事業創出本部の直轄組織として、吹田地区研究所(大阪府吹田市)内に置く。素材別にMI専門人材やデータエンジニアをそろえ、より専門性を高めていく。全ての研究テーマのデータ解析も推進できるように、増員も検討する。

同推進室で育成した人材を核に、2025年度までに全研究員約400人がMIに関する基礎知識を習得し、うち2割は自らデータ解析できるようになることを目指す。

日本触媒はこれまで、解析技術センター内で基幹製品であるアクリル酸触媒や高吸水性樹脂(SAP)の性能を向上してきた。

人が経験して得た知識やノウハウを数値に変換し、データと合わせて解析する「ベイズ推定」と機械学習を組み合わせ、少ないデータでも隠れた性能や最適な材料設計などが特定できる。

基幹製品で蓄積されたこれらのノウハウを活用し、他製品の解析や解析手法のプラットフォーム化に全社的に取り組む。

日刊工業新聞2020年7月21日

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