DXありきで設計、三菱ケミカルと旭化成が「旗艦プラント」相次ぎ立ち上げ

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化学各社は生産のDXを加速している(プラント点検にタブレット端末を活用)

三菱ケミカルと旭化成は生産のデジタル変革(DX)に向け、最新技術を集めた「旗艦プラント」を数年内に相次いで立ち上げる。DX技術を導入する前提でレイアウトなどの基本構造から新たに設計し、DX関連技術をフル活用する。旗艦プラントを中心に、各工場もDXを推進する。

三菱ケミカルは、2025年までに国内でDXの旗艦プラントを立ち上げる。同社は、50年の目標である「自動化とトラブルゼロ」に向けて、25年にあるべき工場の姿をさかのぼって考え、新プラントで実現を目指す。導入する技術を選定するなどの準備を20年度に本格化させる。

現在は既存工場にセンサーや自動化設備、デジタル技術を追加し、生産効率化や改善を図る取り組みが先行している。既存工場はレイアウトが決まっており、設備導入などの制約になっていた。「DXありきでプラントを設計し、徹底的に行う」(三菱ケミカル)。

旭化成も数年内に稼働させる新プラントで“スマートファクトリー”の実現を目指す。設備から収集するデータの解析を技術基盤に据えつつ、導入する技術やレイアウトは製品や事業に合わせた理想像を考える。20年度に計画に着手する。

また、スマートファクトリーの計画を進める中で出てきたDX技術について、可能なものは既存工場へ導入する。これまでスマートファクトリーと既存工場の改善は別の計画で進めてきたが、「壁を取り払い、20年度は既存工場をスマート工場にしていきたい」(旭化成)としている。

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日刊工業新聞2020年6月19日

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