NHK「超絶 凄(すご)ワザ!」の凄さ。日本のモノづくり力を伝える努力とは!?
今夜は最強接合決定戦!」難しいアルミと超硬合金の接合、「ねじ」vs「ろう接」勝つのはどっち?
今夜、NHK総合テレビで放送される「超絶 凄(すご)ワザ!」(午後8時15分~8時48分)。昨年4月から番組がスタート、木曜日夜11時台の放送枠だったが、この春から土曜日の夜8時時台に“昇格”した。前の時間帯が復活する「ブラタモリ」。名古屋放送局制作の番組が土曜ゴールデンに流れるのは異例という。超絶な番組作りの裏側を少し覗いてみた。
3月某日。名古屋の繁華街から車で30分ほど行ったところに常設の収録スタジオがある。スタジオといっても、古い工場を改装した建物でトイレも外にある簡易型。まさに秘密基地。場所も防犯上、言えないらしい。
その日は、春のリニューアルに向けた最初の収録。大勢の番組スタッフが準備をする中に、司会の千原ジュニア氏と、NHKの池田伸子アナウンサーが登場、収録が始まった。内容は、「異素材をくっつけろ!究極の接合対決」(後日放送予定)。「ねじ」と「ろう付」でそれぞれ勝負に挑む企業の担当者、ジュニア氏らが真剣に事前の開発過程のVTRを見る。紹介が終わると、ジュニア氏の軽妙なトークによって、難しい内容も分かりやすく、しかも所々で笑いをとりながら進行されていく。ジュニア氏のお父さんは設計者で「子どものころからモノを作ることに興味があった」という背景が、司会にも生かされているようだ。
過去の放送でも、かなりマニアックな内容もあり、とにかくテーマ選びから始まる下準備が大変だという。番組の篠田洋祐ディレクターによると、「数カ月前から技術の基本的な本を読みまくる。そして対決を引き受けてくれる企業を探して、どちらかが不利にならないか、最後はこの対決が論理上成立するかを大学の先生など専門家に確認をとる」そうだ。登場する企業も一カ月ほど前から、技術開発を進めて収録に挑む。ただ対決が終わった後は、企業同士間にも連帯感のようなものが生まれる。
宇野央康チーフ・プロデューサーは「放送時間が30分ほどなどで、伝えきれていない部分がたくさんある。例えば、振動ゼロを目指す究極の台車対決で生まれた技術などは、新しい分野で活用されようとしている。日本のモノづくりの凄さをもっと知ってもらいたい」と話す。
今回、NHK側では「ブラタモリ」、「「超絶 凄(すご)ワザ!」と続く土曜の夜を、家族そろって楽しんでもらえる時間帯にしたいという狙いがある。そうなると、マニアックな対決で視聴率が取れるのか、という問題も出てくる。これまで視聴率が高かったのは、対決シリーズではなく、「ギネス世界記録に挑戦!究極の水切り」などの放送回だった。ただ愚直に日本のモノづくりの凄さを伝えていく姿勢は今後も変わらないだろう。
3月某日。名古屋の繁華街から車で30分ほど行ったところに常設の収録スタジオがある。スタジオといっても、古い工場を改装した建物でトイレも外にある簡易型。まさに秘密基地。場所も防犯上、言えないらしい。
その日は、春のリニューアルに向けた最初の収録。大勢の番組スタッフが準備をする中に、司会の千原ジュニア氏と、NHKの池田伸子アナウンサーが登場、収録が始まった。内容は、「異素材をくっつけろ!究極の接合対決」(後日放送予定)。「ねじ」と「ろう付」でそれぞれ勝負に挑む企業の担当者、ジュニア氏らが真剣に事前の開発過程のVTRを見る。紹介が終わると、ジュニア氏の軽妙なトークによって、難しい内容も分かりやすく、しかも所々で笑いをとりながら進行されていく。ジュニア氏のお父さんは設計者で「子どものころからモノを作ることに興味があった」という背景が、司会にも生かされているようだ。
過去の放送でも、かなりマニアックな内容もあり、とにかくテーマ選びから始まる下準備が大変だという。番組の篠田洋祐ディレクターによると、「数カ月前から技術の基本的な本を読みまくる。そして対決を引き受けてくれる企業を探して、どちらかが不利にならないか、最後はこの対決が論理上成立するかを大学の先生など専門家に確認をとる」そうだ。登場する企業も一カ月ほど前から、技術開発を進めて収録に挑む。ただ対決が終わった後は、企業同士間にも連帯感のようなものが生まれる。
宇野央康チーフ・プロデューサーは「放送時間が30分ほどなどで、伝えきれていない部分がたくさんある。例えば、振動ゼロを目指す究極の台車対決で生まれた技術などは、新しい分野で活用されようとしている。日本のモノづくりの凄さをもっと知ってもらいたい」と話す。
今回、NHK側では「ブラタモリ」、「「超絶 凄(すご)ワザ!」と続く土曜の夜を、家族そろって楽しんでもらえる時間帯にしたいという狙いがある。そうなると、マニアックな対決で視聴率が取れるのか、という問題も出てくる。これまで視聴率が高かったのは、対決シリーズではなく、「ギネス世界記録に挑戦!究極の水切り」などの放送回だった。ただ愚直に日本のモノづくりの凄さを伝えていく姿勢は今後も変わらないだろう。
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