チルド弁当に窒素ガスを充填した魚総菜。セブンが業界初の商品続々

顧客との競争。“近くて便利”を進化させる

  • 0
  • 0
今秋から“業界初”の商品が店頭に並ぶ
 セブン―イレブン・ジャパンがこの秋から弁当や総菜で相次いで”業界初“を登場させる。レトルトの次の包装形態として窒素ガスを充填した魚総菜や、ご飯とおかずをセパレートにした既存商品の進化形となるチルド弁当、また自社専用工場では冷凍総菜の製造にも乗り出す。すべて業界では初の試みという。「近くて便利」をスローガンに掲げ、小商圏から高頻度で来店してもらうために商品の質的向上を目指す。

 コンビニエンスストアの長期保存可能な総菜といえば、スタンド型のレトルトパウチ(加圧加熱殺菌方式)タイプが主流。これに加え、今秋から”窒素ガス“を充填し、長期保存を可能にしたトレー入りの焼き魚やイカ焼きを売り出す。

 窒素ガス方式にすると、焼き魚などは「焼きたての食感を出せる」(鎌田靖取締役常務執行役員)としている。冷蔵帯(3―8度C)で輸送・販売する「チルド弁当」ではおかずとご飯がセパレート型になった生姜焼き弁当も投入する。コンビニ各社のチルド弁当はご飯の上に具を乗せるどんぶりタイプが大半で、ご飯の味がストレートにでるセパレート型はない。一方、ご飯とおかずを交互に食べるセパレート型では、ご飯の味の改善が不可欠となる。

 専用工場を通じた冷凍食品製造にも乗り出す。セブン―イレブン・ジャパンの専用工場を展開するフジフーズとわらべや日洋が冷凍食品の製造設備を導入し、セブン&アイ・ホールディングスのプライベートブランド(PB)のセブンプレミアムブランドで「酢豚」「釜炊きあさり御飯」を開発した。

 専用工場はセブン―イレブンが使用する具材や製造方法を熟知しており、数多くの弁当や総菜などを手がけてきた実績がある。ナショナルブランドメーカーの冷凍食品に加え、専用工場によるPBで、特売対象になりやすい冷食に付加価値をつけていく。

 鎌田取締役常務は「”近くて便利“を進化させる」と話す。小商圏の顧客をつかみ、頻繁に来店してもらうには「もっと顧客のニーズに近づかなくてはならない」(鎌田取締役常務)。セブン―イレブンの「顧客との競争」(同)は続く。

日刊工業新聞2015年10月02日 生活面

COMMENT

明豊
執行役員デジタルメディア局長 DX担当

セブンのあくなく追求心は、「セブンドーナツは、なぜべちゃっとしない食感なのか?6億個が売れる理由」 https://newswitch.jp/p/1370 「セブンカフェはなぜ美味しく早いのか?チームMDの秘密に迫る」 https://newswitch.jp/p/1239 も一緒に読んで頂ければより理解が深まります。

関連する記事はこちら

特集