廃校が青汁原料の工場になる!

北海道の日生バイオが体育館を改修し「北海道工場」に

 日生バイオ(北海道恵庭市)は、北海道南幌町内の廃校した小学校を活用し、新工場を建設する。2016年3月にも完成させ、同年夏にも健康食品の青汁の原料である「大麦若葉エキス末」の生産を始める。投資総額は約1億6000万円。18年度には年産10トン以上の生産を目指し、できるだけ早い段階で同30トン程度まで引き上げたい考えだ。

 日生バイオは12年3月に廃校した旧夕張太小学校の土地約2万2000平方メートルを南幌町から約700万円で購入する。鉄筋コンクリート2階建て延べ約2000平方メートルと約720平方メートルの体育館は、同町が無償で譲渡する。

 体育館を改修し、搾汁機やスプレードライヤーなどの設備も準備し、北海道工場とする。校舎も約600―700平方メートル分を事務所や倉庫などで活用する。同町が総務省からの「地域経済循環創造事業交付金」を受け、5000万円支援する。

 原料の大麦若葉の栽培は同町内の農家などに委託する。工場では農家の農作物を搾りたいなどの要望にも応える。自社製品の生産のほか、大麦若葉を使ったOEM(相手先ブランド)の受託も扱う。生産開始時の工場の従業員は地元採用を含めて7―8人とし、18年度には10人程度の体制に増やす予定だ。

 林田茂取締役北海道研究所長は「北海道を拠点に1次産業の高付加価値化に取り組む。大麦若葉エキス末について研究も進め、機能性素材として北海道食品機能性表示制度(ヘルシーDo)の認定商品も手がけたい」としている。

 同社は、サケ白子核酸を中心とした機能性食品の研究開発を主な事業として94年に設立。健康食品などの原料や素材の製造・販売を手がける。15年7月期の売上高は約6億8000万円。(札幌)

日刊工業新聞2015年10月1日付モノづくり基盤・成長企業面

神崎 明子

神崎 明子
10月05日
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廃校になった学校が高齢者向け施設などに生まれ変わるケースは耳にしますが、工場は珍しいのでは。地域経済活性化の新たな形です。

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