5000人規模の"超域クラウド交流会”は千葉の起爆剤になるか

今日、幕張で開催。起業家が事業モデルをプレゼン、クラウドサービスで投票。

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船橋市内で8月下旬に開催した交流会。活発な意見交換が行われた
 千葉県は2015年度から「ちば起業家応援事業」として、起業家の発掘、育成、人脈づくりなどを一貫して支援している。7、8月に県内5市で起業家同士の交流やビジネスパートナーづくりなどを目的とした「地域クラウド交流会」を開催。4日には5000人規模の大交流会「超域クラウド交流会」を幕張メッセ(千葉市美浜区)で開く。県内の小規模事業者が減っていることから、起業支援により反転を目指す。

 千葉県によると、13年度の千葉県内の開業率は5・7%。全国平均の4・8%をやや上回る。だが「年々、小規模事業者数が減っていることから、地元で起業家を発掘し、企業数を増やしたい」(商工労働部経営支援課)という狙いがある。

 「地域クラウド交流会」は、サイボウズの永岡恵美子さんが群衆を意味する「クラウド」とクラウドシステムを掛け合わせた企画を発案。異業種交流会として14年度に始まった。永岡さんは起業家支援施設「千葉市ビジネス支援センター中央分館 チバラボ」の初代館長を務めた。

 地域交流会では起業家が事業モデルをほかの起業家に向けて発表する。事業モデルに共感した起業家は、サイボウズの業務アプリ作成クラウドサービス「キントーン」を使って投票、最多票を得た起業家に賞品を贈る仕組み。中小企業の経営者にとってなじみの薄いクラウドシステムを身近に感じてもらえるようにした。ほかに参加者同士の交流タイム、当日参加者の名刺やメッセージカードを張り出すコーナーなど、人脈づくりに役立つ仕掛けもある。

 これまで富津、柏、佐倉、山武、船橋の5市で開催され、延べ626人が参加した。永岡さんは地域交流会の意義について「各会共通のテーマでもあるが、『つながる。広がる。うまれる。』ようになってほしい」と話す。

 181人と最大の参加者が集まった船橋市の交流会で最多得票数だったNPO法人やまとなでしこ(千葉県船橋市)の山田静香さんは「千葉県のすべての女性のためにもがんばっていきたい」と意欲をみせた。5市で勝ち抜いたファイナリスト5人が県主催の「超域クラウド交流会2015」内の最終選考会でプレゼンテーションを行い、大賞を目指す。

 「超域クラウド交流会」では、第1回起業家大賞の最終選考や千葉発若手起業家10人によるトークセッションなど各種イベントのほか、来場者同士の交流も行う。
 超域交流会終了後も地域交流会を11月から16年2月にかけて木更津、南房総、市川、富里、千葉の5市でも予定しており、県内全域に応援の輪を広げる。
(文=千葉・山谷逸平)

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日刊工業新聞2015年10月02日 中小企業・地域経済面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

「千葉=起業」の雰囲気が県全体に広がってくると、県外からの流入起業家も増えます。参加者が投票したり人脈を広げる仕組みづくりなど、相互交流があるイベントを継続して行っていく必要性は高そうです。

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