コマツ「ドローン」さらに浮上!米社に出資

測量データの解析技術、研究開発進める

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スカイキャッチ社のドローン
  コマツは30日、飛行ロボット(ドローン)による測量を手がける米スカイキャッチ(カリフォルニア州)に出資したと発表した。出資額は数億円とみられる。出資比率は5%未満となる。既に情報通信技術(ICT)を活用して建設現場の工程全体を支援する新事業「スマートコンストラクション」で同社のドローンを活用しており、出資により協力関係を強化する。

 スカイキャッチのドローンは建設現場を短時間に高精度で測量でき、米国の鉱山、建設現場で採用実績を伸ばしている。出資を通じて、ドローンによる測量データの解析技術など研究開発の促進を狙う。

無人ヘリコプターの操縦免許取得者を増強


日刊工業新聞2015年02月27日付


 コマツは情報通信技術(ICT)を活用して建設現場の生産性向上や課題解決を支援する新事業「スマートコンストラクション」で、全自動無人ヘリコプターの操縦免許取得者を2月末時点の6人から4月をめどに30人に増やす。無人ヘリは建設現場を上空から効率的に測量できる。採用した無人ヘリのメーカー・米スカイキャッチの認定を受けた人員をそろえ、稼働中に異常が起きても対応できるようにする。同時に施工計画のシミュレーション機能の開発を3月中に終え、新事業を本格提供できるようにする。

 コマツはICTを活用して施工の一部を自動化する建設機械を2013―14年に製品化。スマートコンストラクションはこれらを軸に、人手不足など建設現場の課題解決を支援するサービス事業として2月にスタートした。

 実施主体は子会社のコマツレンタル(横浜市神奈川区)で、同社は無人ヘリの担当人員増など本格的な提供体制を整え、早期に年間売上高100億円を目指す。

 無人ヘリを使えば、現場あたり数百万ポイントを10―15分で測量できる。現行、2人で1日あたり数百ポイント程度で測量時間を大幅に短縮できる。基本は全自動だが、異常時には操作して手元に戻す技能が求められるため、免許取得者を大幅に増やし、無人ヘリの営業体制を整える。

 無人ヘリで3次元化した測量データなどを基に、施工計画をシミュレーションする機能を3月をめどに完成する。土質や施工したい地形から、どの建機で作業すればどれほどの時間で完了できるか予測。開発作業では、土質の違いによる影響を考慮できるようにする。測量データや施工計画をICT活用による油圧ショベルやブルドーザーに送信し、自動で施工できる。完工後の整備・修繕にもそれらを活用し、効率化できる。

日刊工業新聞2015年10月01日 3面

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

大橋社長は「建設機械・鉱山機械の分野では、こういうものがお客様に受け入れられるだろうという仮説に基づいて商品開発をする。しかし、それが本当に機能しているかどうかは、なかなか判らない。建設機械の情報を遠隔で確認するためのコムトラックスを開発し、実際の機械の使われ方を“見える化”することで、自分たちの仮説を検証できるようになった。その後導入した“スマートコンストラクション”では、さらに踏み込んで、お客さま自身さえ気づいていない、本当のバリューも“見える化”することがでる」という。ドローンでどのようなバリューが出てくるか期待。

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