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車両手すり・つり革のウィルス接触感染防ぐ強い味方、鉄道会社に無償提供

第一精工舎(大阪府大東市、石田恭彦社長、072・806・8575)は、銅の持つ殺菌性能とプラスチックの自由なデザイン性を兼ね備えたウイルス接触感染対策商品「Plapper(プラッパー)」を関西の鉄道会社などに向け無償提供する。

鉄道車両のつり革や手すりなど、人の手からウイルス菌が付着する可能性のある部分に同社の商品を利用することで、接触感染の予防が期待できるという。無償提供に伴う予算として3000万円を予定している。

プラスチック樹脂の粉を銅粉と混合。それに添加剤を加えた原料を射出成形で加工する。金型によりつり革など自由な形が量産化できるほか、シート状にも加工できるため、既存の手すりなどにも巻き付けて使用できる。

銅にはもともと殺菌性能があり、ステンレスやプラスチック上では付着してから3日後でも確認できたウイルスが、銅の上では4時間後に死滅することが確認されている。

同社では商品の認知度を向上し、今後の需要の増大に向け協力工場を含めた生産体制の拡充を図る。

日刊工業新聞2020年4月22日

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