【新型コロナ】アイリスオーヤマがAIカメラに参入、非接触で体温測定
事業所などの水際対策向けに投入
アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山晃弘社長、022・221・3400)は、人工知能(AI)カメラ事業に参入する。非接触で体温を測定して識別する「AIサーマルカメラ」2機種とマーケティング分析などに活用可能な「AIカメラ」シリーズ計38機種を20日に発売する。同事業全体で初年度約10億円の売り上げを見込む。
新型コロナウイルス感染症が広がる中、事業所などの水際対策向けに投入する。最大20人を同時に体温測定できる「ドーム型」と、軽量で持ち運べる「ハンディ型」を用意した。ドーム型は約3メートル離れた場所から計測可能で、価格は90万円(消費税抜き)。同サーマルカメラのみで初年度約5億円の売り上げを目指す。
AIカメラシリーズは、防犯のほか店舗の顧客動線把握など個別の課題解決に役立てる。当初はAIアルゴリズム搭載モデル20機種とセキュリティーカメラのスタンダードモデル10機種、ビデオレコーダー8機種を投入する。AIアルゴリズム搭載モデルは、データ量が従来の100分の1以下で回線への負担が軽減できるという。