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東大が共同開発、認知症の人が安眠できる“重い”掛け布団

フランスベッドが販売する「ウェイテッドHug(ハグ)ふとん」は“重い”掛け布団だ。生地にポリエステル繊維の束を入れて6キログラムの重みを持たせた。体にかけると適度な圧で密着するため、認知症や発達障害のある人が安眠できる。

北欧では鎖やビーズを入れて重くしたブランケットがセラピーに使われているが「日本で使うには質感が冷たい」とメディカル事業本部の山内閑子主任は説明する。「日本人の好むふわふわしたさわり心地や温かみが得られるよう、ポリエステルの束を綿で挟んだ」(同)という。

同製品の使用で認知症患者が夜間に眠れるようになり徘徊(はいかい)が減少したと東京大学と同社の共同研究が明らかした。一般家庭のほか介護施設などで利用を見込む。シングルサイズの約半分のミニサイズも同時に発売。消費税込みの販売価格は通常サイズが7万6780円、ミニサイズが5万3900円で、年間300枚の販売を目指す。

日刊工業新聞2020年3月27日

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