アジアのダイナミズムをどんどん取り込む沖縄県の野心

戦略構想まとまる。5つの「重点」と4つの「成長」を相互連携

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那覇空港の国際貨物ハブ
 【那覇】沖縄県は経済の重点分野や戦略を定めた「沖縄県アジア経済戦略構想」をまとめた。「アジアの橋頭堡(きょうとうほ)」(同構想)としての地理的優位性を生かし、国際物流や観光、航空関連といった産業を伸ばす。国内の市場縮小や人口減を見据え、アジアのダイナミズムを取り込むことで自立発展を目指す。短期―長期の施策や事業に落とし込み、実現する。

 同構想の策定により県総合計画「沖縄21世紀ビジョン」を補完、強化し促進する狙い。重点戦略に「国際競争力ある物流拠点」「世界水準の観光リゾート地」「航空関連産業クラスター」「アジア有数の国際情報通信拠点」「新たなものづくり産業の推進」の形成、実現を掲げた。

 また農林水畜産業、先端医療・健康・バイオ産業、環境・エネルギー産業、地場産業・地域基盤産業を産業成長戦略に定めた。五つの重点戦略と四つの産業成長戦略を相互連携させ競争力を強化するとともに、ビジネス環境や人材育成、規制緩和といった機能強化を図る。検証機関として外部委員会を置き、改善や方向性の見直しを行う。

 

午前3時。あなたの知らない那覇空港のもう一つの顔


ニュースイッチ2015年7月26日公開


 昼夜を通してにぎわいを見せる沖縄も寝静まる未明。多くの人が眠るこの時間に、那覇空港内のある場所は一日の最盛期を迎える。

 那覇空港の一角にある「沖縄貨物ハブ」。昼間はLCC(格安航空会社)の飛行機が駐機され、乗客がターミナルとの間を徒歩で移動する場所だ。ここが夜間から早朝にかけて、アジア圏の国際貨物が行き交う現場となる。

 深夜から未明に、国内4空港を含むアジア9都市で貨物を積んだ全日本空輸(ANA)の専用機が続々と着陸。ハブには、到着した飛行機が機首をそろえて並ぶ。白のペイントを施された機体は、月明かりに照らされて一段と映える。

 降ろされた貨物のほとんどは、積み込む際に仕向け地ごとにコンテナやパレットに積まれている。そのため個別の貨物にバラして積み替えることなく、コンテナごと飛行機から飛行機へ「シップ・ツー・シップ」で効率的に運び込まれる。

 一方で積み替え作業も、隣接する上屋(うわや)内で担当者が無駄なく行う。ANAが那覇空港で貨物ハブ事業を始めて6年目。担当者の熟練度も上がった。このハブを経由することで、日本-アジア間の翌日配送が実現している。路線のネットワークはもちろんだが、オペレーションに携わる人間の力もアジアの物流を支えている。

 那覇で新たな貨物を蓄えた飛行機は、早朝のうちにアジア10都市に向けて再び飛び立つ。まだ始発の旅客便が飛び始める前のこと。土産物をたくさん抱えた観光客の明るい声で空港が満ちるのは、もう少しあとだ。

日刊工業新聞2015年09月25日 中小企業・地域経済

COMMENT

山口豪志
Protostar Hong Kong
董事長

先日沖縄にうががってきたが、凄い可能性を感じた。何と言っても年間700万人以上の海外からの観光客があり、地理的にも台湾をはじめ、アジア各国が物理的に近くことはLCCの普及でますます発展する可能性を感じました。ベンチャー起業支援も手厚く制度整備されているので、インバウンドビジネスや観光ビジネスをはじめるにはとても良い場所ではないかと思います。

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