<矢島里佳の新聞clip9.26号>ビジネス成長と環境配慮が比例する社会

「環境教育世代」が社会人に。就職活動で企業選択の意識が変わるか

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 1週間の日刊工業新聞の記事の中から、気になった記事をセレクト。新聞ならではのセレンディピティー(何かを発見する能力、偶然をきっかけにしたひらめき)の楽しさを伝えて頂きます。

 みなさん、こんにちは。矢島里佳です。
 ウェブニュースは1つずつ興味のあるニュースを読める閲覧性の高さは魅力的です。
けれども、偶然に出会う記事たちが、自分の興味や人生に強く影響をあたえる面白さは、紙新聞ならでは。デジタルの時代だからこそ、アナログの面白さにも気がつく。双方の魅力を和えながらニュースと向き合っていければと思います。

 今週、選んだのはこの2本です。
●ゲームを楽しみながら環境経営を学ぶ(経営士からの提言=9月19日付)
●訪日外国人、最多更新(観光庁長官「年1900万人到達も」=9月19日付)
http://newswitch.jp/p/2094
 ゲームで楽しみながら環境経営を学ぶについて。
 環境教育を小学生の頃から受けている世代が社会人になり始めたことにより、少しずつ環境への配慮をしている会社か否かも、就職活動の決め手になり始めています。また顧客も同じく変化してきているという実感があります。ビジネスとしての成長と環境配慮が比例する社会になるといいなと思います。

学生の「就活前」企業研究に一役


 2015年度の学生の求人状況は大きく回復し、明るい見通しである。就活の最大の目的は、学生が就職した企業で充実した職業人生活を送れる環境とめぐり逢うことといえるが、入社3年以内の離職率30%強の厳しい現実もある。

 最近のニュースでは、「環境経営」という言葉がよく目につく。日本経営士会は、愛知県にある中部大学の伊藤佳世准教授のご指導のもとESDエコマネーチームによって開発された「環境ゲーム:もし社長だったら」(ゲームで楽しみながら環境経営を学ぶ講座)を伊藤佳世准教授の許可を得て、普及のため日本経営士会中部支部において制作した「環境ゲーム」がある。

 その環境ゲームを、大阪府内の某大学で就活中の学生3名と弊会(日本経営士会)会員2名とで行った。学生の環境への意識は高いものがあり、特に就職希望企業の環境活動には強い興味を示した。就活前の学生の企業研究の一環として環境ゲームを行えば、就活の深掘りになると考えられる。

 ただ、環境経営を討議するには、それなりの基礎知識が必須であり、その面では商工会議所で実施しているECO検定(環境社会検定試験)が、環境関連の基礎知識を習得するのには最適と考える。

 そこで、大学内のエクステンション講座などでECO検定対策セミナーを実施して、ECO検定の受験から環境ゲームへと進めると、就職希望企業の立場に立った企業研究ができることになる。

 「環境方針」や「環境側面」など、就職希望企業のリアルな事業活動を研究することができ、その企業で働くことの現実を能動的に理解できる。

 企業にとってはCSR(顧客満足度)活動の発揮になり、学生にとっては企業活動を深く理解できてエントリーシート作成や面接試験への大きな自信にもなる。さらに雇用のミスマッチの課題解消にもなるだろう。

 企業の目立つ部分のみでなく、本当の事業活動の現実をどう伝えるのか。このリアルの部分に真剣に取り組むことは、学生が就職した企業で充実した職業人生活を送るための企業や大学からの大きな支援になると考える。
 
 日本経営士会は環境経営について主に初心者向けに環境ゲームの普及を図ると同時に、より専門的には「環境経営士R」の資格を作り養成を行っている。
(文=日本経営士会・河上晃)

COMMENT

矢島里佳
和える
代表

最近は、銀座街頭での商品PRが中国語で行われていたりと、どんどん海外の顧客向けに企業がシフトしていますね。柔軟に対応する部分と、日本として守らなければならない部分の棲み分けを考えていくことが大切になっているように感じます。海外出張へ行った際に、日本人向け仕様になりすぎていると面白くないなぁと感じることが多々あります。日本を感じに来ている方々も多くいらっしゃると思うので、そこのバランスが大事ですね。

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