ジェットスター片岡会長「羽田より現路線で基盤を!」=成田LCCターミナル開業特集
6月から香港線、フルサービス航空会社で収益でない路線も運航できる
4月8日、成田空港のLCC(低コスト航空会社)専用となる第3ターミナルがオープンした。2012年7月に就航したジェットスター・ジャパンも、豪州から国際線を運航するジェットスター航空とともに、同ターミナルを利用する。第3ターミナルからの初便を送り出したのはジェットスター・ジャパン。札幌行きGK101便は、定刻より4分早い午前6時11分に出発した。乗客が搭乗する際は、同社の片岡優会長や客室乗務員、同社のキャラクター「ジェッ太」が見送った。
片岡会長は同社が運航する20路線(国内線19路線、国際線1路線)のうち、7割の路線が成田発着便であることから、「首都圏の拠点としてしっかり運航していきたい。国際線や国内線同士の乗り継ぎ利便性も、向上させていきたい」と述べた。
6月からは、成田路線としては初の国際線となる香港便を就航させる。欧州からのJST便を含む国際線と、国内LCC最大規模の国内線との乗り継ぎを強化する。運航機材も、2014年12月に国内LCCでは初めて20機目のA320を受領しており、LCCビジネスを展開する上でのハードウェアは揃った。「空港のコストは全体の3割を占めるので、安く抑えられる」(片岡会長)と、ターミナル移転によるコストダウンを見込む。一方、成田と関西空港に続く第3拠点については、現時点では考えていないという。
香港に続く国際線の新路線については、「人気が高い路線は他社がすでに就航している場合が多い。しかし、パイの取り合いにはならず、新たな需要を作っているのが現状だ。また、フルサービス航空会社では収益が出ない路線でも、われわれなら低コスト運航で収益を出せる路線もいくつかあると思う」との考えを述べた。
一方、ライバルの関空を拠点とするピーチ・アビエーションは、2014年3月期決算で達成。今年3月からは成田の第3拠点化を目指し、路線を拡充した。今夏以降には、羽田から台北への深夜便開設を計画している。台湾当局の認可に時間がかかる可能性があるものの、同社が正式に申請すれば、国土交通省航空局は認可する方針だ。
羽田の深夜便について片岡会長は、「魅力的なので検討材料にはなるが、今ある路線でしっかり運営基盤を作り、強い企業にしていきたい」と語った。3月末で退任した鈴木みゆき前社長が目標に掲げた、2016年12月までの黒字化についても、「飛行機の稼働率も上がり、高収益路線も出来てきたので、かなり現実に近づいてきた」と手応えをみせた。
片岡会長は同社が運航する20路線(国内線19路線、国際線1路線)のうち、7割の路線が成田発着便であることから、「首都圏の拠点としてしっかり運航していきたい。国際線や国内線同士の乗り継ぎ利便性も、向上させていきたい」と述べた。
6月からは、成田路線としては初の国際線となる香港便を就航させる。欧州からのJST便を含む国際線と、国内LCC最大規模の国内線との乗り継ぎを強化する。運航機材も、2014年12月に国内LCCでは初めて20機目のA320を受領しており、LCCビジネスを展開する上でのハードウェアは揃った。「空港のコストは全体の3割を占めるので、安く抑えられる」(片岡会長)と、ターミナル移転によるコストダウンを見込む。一方、成田と関西空港に続く第3拠点については、現時点では考えていないという。
香港に続く国際線の新路線については、「人気が高い路線は他社がすでに就航している場合が多い。しかし、パイの取り合いにはならず、新たな需要を作っているのが現状だ。また、フルサービス航空会社では収益が出ない路線でも、われわれなら低コスト運航で収益を出せる路線もいくつかあると思う」との考えを述べた。
一方、ライバルの関空を拠点とするピーチ・アビエーションは、2014年3月期決算で達成。今年3月からは成田の第3拠点化を目指し、路線を拡充した。今夏以降には、羽田から台北への深夜便開設を計画している。台湾当局の認可に時間がかかる可能性があるものの、同社が正式に申請すれば、国土交通省航空局は認可する方針だ。
羽田の深夜便について片岡会長は、「魅力的なので検討材料にはなるが、今ある路線でしっかり運営基盤を作り、強い企業にしていきたい」と語った。3月末で退任した鈴木みゆき前社長が目標に掲げた、2016年12月までの黒字化についても、「飛行機の稼働率も上がり、高収益路線も出来てきたので、かなり現実に近づいてきた」と手応えをみせた。