リッチモンドホテル全店に清掃AIロボット導入へ
ロイヤルホールディングス(HD)子会社のアールエヌティーホテルズ(東京都世田谷区)は、国内のリッチモンドホテル全店にソフトバンクロボティクス(同港区)の業務用清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」を導入する。清掃作業の省人化やコスト削減のほか清掃の均質化が目的。3月までに進める。
ウィズはフロントや廊下など主に館内の共用スペースで活用する。カーペットをはじめとする床清掃に利用し、カビやダニ、花粉のほか、ゴミやホコリなどを除去する。まずは6月まで展開し、その後の活用範囲などを検討していく。
導入は直営ホテルのほか、ロイヤルHDと京成電鉄で共同出資する会社が運営する施設を含めた42施設で進める。これまでの検証では清掃時間短縮や清掃品質の向上などの効果がみられた。
ロイヤルHDは外食事業で完全キャッシュレス店舗運営のほか、人手不足を見越した施策を進めている。ホテル事業では民泊や異業種の参入による競争激化に対して顧客満足度の向上を図りつつ、コスト対策として衛生業務の多能工化などの実施を掲げている。
ウィズは人工知能(AI)を搭載し、最初手押しで清掃ルートを覚えさせて2回目以降は自律走行で清掃する。ホテルやレジャー施設などへの普及に力を入れている。
<関連記事>ロボットメーカーも一目置く、異能の技術者集団の正体
日刊工業新聞2020年2月28日