新型コロナ対策に遠隔操作ロボットは有効か?オリィ研究所、テレワークで積極利用
オリィ研究所(東京都港区、吉藤健太朗社長)は、新型コロナウイルスなどの感染症対策として、同社の遠隔操作ロボット「OriHime(オリヒメ)」を使ったテレワークの積極利用を社内外で推進する。テレワークに注力する企業向けに同ロボットの利用促進キャンペーンを始めた。
オリィ研究所は感染症対策として、発熱・咳など体調不良時に有給休暇やテレワークを活用した原則出社禁止のほか、原則時差出勤としてラッシュの回避、社内外におけるウェブ会議の推奨などの社内措置をまとめた。
同社には持病を持つメンバーがおり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など難病の人や体の弱い人との接点があることから、これらの措置を取ることとし関係会社への理解を呼びかけている。
また、テレワークに注力する企業に向けて、同ロボットの最低契約月数制限を撤廃し、単月利用から可能とする「テレワーク開始支援キャンペーン」を始めた。キャンペーンは3月31日契約分まで。
オリヒメはカメラ、マイク、スピーカーを内蔵するロボットで、インターネットを通して遠隔操作ができる。在宅勤務者はオリヒメの操作者となって、「iPad(アイパッド)」やパソコンなどでオリヒメの見る視界を自由に動かして、リアルタイムで周囲の人と会話ができる。
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日刊工業新聞2月26日